ザ・ホイッスラーはアイルランドのボーン蒸留所(ミース県)が展開するブランドで、パット・クーニーと息子ジェームズのクーニー親子が大晦日のある夜に口笛を吹きながら会話する中でウイスキーブランドを創設することを決めたというほほ笑ましいエピソードに由来する。「ホイッスラー(口笛吹き)」という名前には、楽しみながら作るウイスキーという哲学が込められており、ブランドのフレンドリーなキャラクターを体現している。
「ブルーノート」は5年間エクス・バーボン樽で熟成させた後、2年間オロロソシェリー樽でフィニッシュした計7年熟成のシングルモルトだ。クーリー蒸留所(ラウス県)で蒸留された原酒をボーン蒸留所でさらに熟成・フィニッシュしている。92プルーフ(46%ABV)のノンチルフィルタリング仕様で、シェリー樽フィニッシュの影響が色と風味の両面に現れている。
「ブルーノート」という名称はジャズ音楽の「ブルーノート(哀愁のある音符)」から着想を得ており、シェリー樽がウイスキーに加える深みと哀愁を音楽的なメタファーで表現している。深いネイビーブルーのボトルは「ブルーノート」というテーマを視覚的に体現しており、ウイスキー棚の中でも際立つ存在感を持つ。
2018年に国際ワイン&スピリッツ・コンペティション(IWSC)でシルバー、スピリッツ・ビジネス誌のアイリッシュ・ウイスキー・マスターズでシルバー、そしてワールド・ウイスキーズ・アワード2018のウィナーを受賞した。設立間もない小規模ブランドでのこれらの受賞は国際的な認知を一気に高め、ボーン蒸留所の品質の高さを世界に示すこととなった。
ザ・ホイッスラーのラインナップの中でシングルモルトの核となる表現として位置づけられており、オロロソシェリーカスクフィニッシュ版やダブルオーク版と並ぶブランドの中心的な表現だ。7年という熟成年数と「ブルーノート」という詩的な名称が愛好家の間でブランドの顔となっている。
IWSC2018シルバー、アイリッシュ・ウイスキー・マスターズ2018シルバー、ワールド・ウイスキーズ・アワード2018ウィナーという複数の受賞歴を持つ。Drinkhackerのレビューでは好意的な評価が掲載されており、Cigar Weeklyをはじめとする複数の専門誌でも「7年熟成でシェリー樽フィニッシュというコストパフォーマンスの高い選択肢」として評価されている。
テイスティングノート
香り
シャーベットレモンとクリーミーな塩キャラメルが先に来て、赤カーラントとダークフルーツのアロマが続く。オロロソシェリー由来の深みとほのかなスパイスが複雑さを加える。
味わい
ドライでシトラスの甘みがまず広がり、ほのかなペッパーとともに赤ベリーのフレーバーが展開する。シェリー樽フィニッシュのドライフルーツとタンニンが骨格を与え、7年熟成らしい複雑さが感じられる。
余韻
軽めのシトラスの甘みが続き、ウッドのほのかな渋みが後から現れる。シェリー樽フィニッシュのドライフルーツ感が最後まで印象に残るフィニッシュだ。
酒
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