グレンロシー 12年は、スコットランド・スペイサイドのエルギン近郊に位置するグレンロシー蒸留所が製造するシングルモルトウイスキーである。1876年にジョン・ダフによって設立されたグレンロシー蒸留所は、隣接するマノックモア蒸留所と敷地を共有する珍しい構成で知られる。現在はディアジオ社の傘下にあり、主にブレンデッドウイスキーの原酒として使用されるため、シングルモルトとしてのボトリングは限定的だ。
12年はディアジオの「フローラ&ファウナ」シリーズの一環としてリリースされたオフィシャルボトルで、バーボン樽熟成の典型的なスペイサイドモルトだ。軽やかでグラッシーな特徴を持つニューメイクスピリットは、12年の熟成を経て花のようなエレガンスとモルティな甘さを獲得する。蒸留時にピュリファイアー(精留器)を使用することで、特に軽やかでクリーンなスピリッツが生まれるのがグレンロシーの技術的特徴である。
グレンロシーはウイスキー愛好家の間で「隠れた名蒸留所」として知られ、ボトラーズからのリリースを通じてカルト的な人気を持つ。シングルモルトとしての公式リリースが少ないため、フローラ&ファウナの12年は蒸留所の味わいを知るための貴重なベンチマークとなっている。スペイサイドらしい華やかさとエレガンスを備えながらも、他の有名蒸留所にはない独自の軽やかさとグラッシーなキャラクターが、マニアックなウイスキーファンを惹きつけ続けている。
テイスティングノート
香り
フレッシュな草原、白い花、ハチミツの軽やかな香り。グリーンアップルとモルトのビスケット感。ほのかなバニラとレモンの柑橘。
味わい
軽やかでエレガントな口当たり。グラッシーなフレッシュ感から、蜂蜜とモルトの甘みが穏やかに広がる。中盤にほのかなスパイスとナッツのニュアンス。
余韻
ミディアムレングスのクリーンな余韻。草原とモルトの甘みが穏やかに消えていく。軽やかで爽やかなフィニッシュ。
酒
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