志太泉 純米大吟醸は、静岡県藤枝市の志太泉酒造が醸す最高峰の純米大吟醸酒である。1882年(明治15年)創業の志太泉酒造は、南アルプスを水源とする瀬戸川の伏流水を仕込み水に使い、静岡型の繊細で透明感のある酒造りを実践してきた。静岡県は「吟醸王国」と称されるほど高品質な吟醸酒の産地として知られており、志太泉はその代表格のひとつである。
純米大吟醸には最高級の山田錦を40%まで磨き上げ、静岡酵母(HD-1系)で低温長期発酵させる。静岡酵母は穏やかで品のある吟醸香を生み出すことで知られ、バナナやメロン系のエステルを控えめに表現する。志太泉の仕込み水である瀬戸川の軟水は、やわらかくなめらかな口当たりの源泉となっている。少量仕込みによる丁寧な醸造が、雑味のないクリーンで洗練された酒質を実現している。
志太泉は静岡県の地酒ファンから長年にわたり愛される銘醸であり、全国新酒鑑評会では金賞の常連蔵として知られる。純米大吟醸は蔵の最高峰として特別な場面にふさわしい品格を備えながらも、静岡型の穏やかさゆえに食事と合わせやすい懐の深さを持つ。県内の高級割烹や寿司店でオンリストされることが多く、駿河湾の新鮮な魚介との相性は抜群だ。静岡の酒造りの真髄を体現する一本として、全国の日本酒通から高い評価を得ている。
テイスティングノート
香り
上品で繊細な吟醸香。メロン、洋梨、りんごのフルーティなアロマ。静岡酵母由来のほのかな花の香りとクリーンなミネラル感。
味わい
透明感のあるシルキーな口当たり。繊細な米の旨みがエレガントに広がり、きれいな酸と穏やかな甘みが見事に調和する。雑味のない洗練された味わい。
余韻
長く繊細な余韻。米の甘みと吟醸香がゆっくりと消えていく。品格のある上品なフィニッシュで、静岡型吟醸の真骨頂。
酒
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