あべ 純米吟醸は、文化元年(1804年)創業の阿部酒造が、6代目次期蔵元・阿部裕太氏の主導で現代的に生まれ変わらせた代表銘柄である。新潟県柏崎市は日本海に面した港町で、良質な地下水と豊かな新潟の農業資源に恵まれた土地柄だ。
阿部裕太氏はもともと飲食店検索サービス「ぐるなび」の社員として活躍した異色のキャリアを持ち、飲食現場の生の声を酒造りに活かしている。「リストランテの最初から最後まで」「常に発酵を楽しむ」「圧倒的にうまいを目指す」「常に挑戦者であれ」という4つの製造方針を掲げ、伝統的な新潟辛口スタイルとは異なるフルーティーで酸を活かした設計の日本酒として「あべ」シリーズを確立した。
純米吟醸はフラグシップに位置づけられ、新潟県内で栽培された酒造好適米を100%使用する。ラベルカラーによってロットが区別され、シルバーラベルは火入れタイプの定番商品として通年流通する。精米歩合60%での醸造ながら大吟醸規格並みの丁寧な麹造りを行い、すべての商品を原酒(加水なし)で提供するというポリシーが、あべシリーズならではの豊かな密度感と鮮度感を生む。SAKETIMEでは1,369件のレビューに基づき評価4.33を獲得し、新潟県の日本酒ランキングで1位に輝く。新潟の「淡麗辛口」の枠を超えた個性派として、日本酒の新たなファン層の開拓に貢献する蔵だ。
テイスティングノート
香り
梨・リンゴのような爽やかなフルーティー香。白桃・白ブドウを思わせる穏やかで優しい上立ち香。
味わい
爽やかなガス感と軽快な酸が特徴の親しみやすい味わい。米の旨みをしっかりと感じながらも余計な重さがない、原酒ならではの密度感。
余韻
クリーンでスムーズ。酸がきれいに切れ、軽快な後口が食欲を刺激する。
酒
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