シングルモルトウイスキー岡山 トリプルカスクは、1915年(大正4年)創業の宮下酒造が手がける岡山発のジャパニーズシングルモルトウイスキーである。清酒・ビール・クラフトジンにまたがる多角的な酒類製造で知られる同社は、2011年にウイスキー製造免許を取得。創業100周年の2015年にドイツ・ホルスタイン社製のハイブリッドポットスチルを導入し、本格的なシングルモルト生産体制を整えた。
最大の特徴は、地元岡山産の二条大麦品種「スカイゴールデン」を主原料に使用している点だ。この品種は糖質転化率が高く、クリーンで繊細なスピリッツを生み出す。仕込み水は旭川の伏流水から汲み上げた軟水で、岡山のテロワールを色濃く映し出す。熟成にはブランデー樽・シェリー樽・ミズナラ樽の3種類を用い、それぞれ最低3年以上熟成させた原酒をバッティングする。ブランデー樽はフルーティな甘みと華やかさを、シェリー樽はドライフルーツとリッチなボディを、ミズナラ樽は伽羅・白檀の香りと独自のエキゾチックなニュアンスをそれぞれ付与する。
国際的な評価も高く、2020年にはWWAのシングルモルト・ノーエイジ部門でカテゴリーウィナーを獲得。TWSCでも2022年ゴールドを受賞するなど継続的に高評価を受けている。大谷翔平選手がドジャースのロバーツ監督への誕生日プレゼントに贈ったウイスキーとして話題となり、国内外で一躍注目を集めた。岡山の温暖な気候が熟成を早め、清澄かつ風格ある味わいをもたらしている。
テイスティングノート
香り
麹感、蜜、熟したリンゴ、桃の上品でエレガントな甘い香り。時間をかけるとフルーティさとともにほのかなピート感が現れ、複雑さが増していく。
味わい
バニラの甘みと蜂蜜のやわらかさが広がり、ほのかなビターと麦芽の旨み、ピーチやリンゴのフルーティなニュアンス。やわらかなスモーキーさが奥から顔を出す。
余韻
スモークが穏やかに余韻として続き、モルトの甘みとほのかなスパイスが長く残る。クリーンで洗練されたフィニッシュ。
酒
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