秀鳳 純米大吟醸 出羽燦々33は、山形県山形市に蔵を構える秀鳳酒造場のフラッグシップ的な位置付けにある看板商品である。秀鳳酒造場は明治23年(1890年)創業。蔵王連峰の麓に位置し、清冽な仕込み水に恵まれた環境で手造りの酒を醸してきた。生産石数はおよそ800石の中小蔵ながら、そのうち7〜8割が純米吟醸・大吟醸などの特定名称酒という徹底した品質優先の酒造りを貫いている。
山形県が独自に開発した酒造好適米「出羽燦々」を100%使用し、その漢字の意味「燦々(さんさん)」に因んで精米歩合を33%に設定したという遊び心のあるコンセプトを持つ。出羽燦々は山形県が最初に育成した酒造好適米で、吟醸造りに適した大粒・高心白の特性を持つ。この米を33%まで磨き上げることで雑味を極限まで排除し、純粋な米の旨みのみを凝縮させた。協会1801号と山形NF-KA酵母を組み合わせて醸すことで、マスカット系の華やかな香りとシルキーな口当たりを実現している。
1800mlで税抜3,333円という「燦々」に由来する価格設定は蔵元の遊び心と採算度外視のサービス精神の現れで、「秀鳳をもっと多くの日本酒ファンに知ってほしい」という思いが込められている。生原酒のため要冷蔵だが、開栓後時間が経つにつれて米本来の甘みが膨らむ変化も楽しめる。毎年10数種類に上る酒米を使い分ける蔵の姿勢は、米の個性を引き出す山形の酒造りの粋を体現している。
テイスティングノート
香り
出羽燦々らしいマスカット・青リンゴ系の華やかなフルーティ香。柑橘・ミント・ハーブのような清涼感のあるニュアンスも感じられる。
味わい
シルキーで滑らかな口当たり。つややかで上品な旨みが広がり、甘みと酸のバランスが精緻。米本来の風味ある甘さが時間を追って増していく。
余韻
スッと消えていく爽やかな余韻。ほんのりした酸がバランスよくキレて飲み疲れしない。
酒
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