寒菊 壽限無 Hazy Moon(ヘイジームーン)は、千葉県山武市の寒菊銘醸が醸す、希少酒造好適米「壽限無(じゅげむ)」を使用した純米大吟醸の無濾過生原酒である。「Hazy Moon=朧月」という幻想的なネーミングは、春の夜空にぼんやりと浮かぶ月のイメージを酒のうすにごりの佇まいに重ねたもので、季節限定のリリースとして毎年大きな話題を呼んでいる。
壽限無は福岡県で育種された比較的新しい酒造好適米で、全国的にも使用する蔵元はごく限られる希少品種だ。寒菊銘醸はこの米の持つ「極上の甘みと軽やかさ」というポテンシャルに着目し、精米歩合50%まで丁寧に磨いておりがらみスタイルで醸し上げた。発酵ガスを意図的に多く残すことで独特の微炭酸食感を実現しており、グラスに注いだ瞬間からシュワシュワとした泡立ちが楽しめる。
寒菊銘醸は1883年(明治16年)創業の老舗蔵だが、近年の世代交代を機に従来の地酒路線から大きく転換し、モダンでフルーティな酒質を追求する新世代蔵元として全国的な注目を集めている。九十九里浜に近い蔵で汲み上げる伏流水と、若き蔵元の革新的な発想が融合したHazy Moonは、日本酒評価サイトSAKETIMEで4.5〜4.8という高評価を獲得。「高級ライスソーダ」と表現されるほどの軽快さとジューシーさを兼ね備え、日本酒の概念を覆すような一本として、従来の日本酒ファンのみならずワインやクラフトビール愛好家からも熱い支持を受けている。
テイスティングノート
香り
完熟メロンを想わせる芳醇な甘い吟醸香が華やかに立ち上る。派手すぎない上品さを保ちながらも、壽限無由来の独特の甘い香りが奥行きを加える。微炭酸のフレッシュ感も香りに清涼感をもたらす。
味わい
ピリピリとしたフレッシュなガス感が口中に広がり、シルキーでジューシーな甘みが一気に広がる。壽限無の極上の甘みと米の旨味が見事に調和し、「高級ライスソーダ」と称されるほどの軽快感。酸がしっかりと全体を引き締め、飲みやすさと複雑さを両立している。
余韻
爽やかで飲みやすい後味。おりがらみのまろやかさが余韻にやわらかさを添え、ほのかな苦味が心地よいアクセントとなる。開栓後は徐々にガスが抜けてまろやかさが増し、時間経過による変化も楽しめる。
酒
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