宇宙SENSEIは、山梨県北杜市のうちゅうブルーイング(宇宙カンパニー合同会社)が手がけるDDH(ダブル・ドライ・ホッピング)ヘイジーペールエールである。うちゅうブルーイングは2017年設立。醸造責任者の楠瀬正紘(高知県出身)とクリエイティブディレクターの鈴木ルミコが、八ヶ岳・富士山・南アルプスを望む北杜市の小高い丘に、山林の開墾から建物の工事まですべてDIYで建設したブルワリーだ。
楠瀬氏は2009年に高知から北杜市へ移住し、「宇宙農民」として農業を営みながらホップ栽培を開始した。自然と平和を守るための対話の場「宇宙会議」が醸造所の名前の由来であり、議論がいつも「宇宙規模」にまで広がることから「宇宙」の名が定着した。2016年にアメリカ・オレゴン州ポートランドを視察し、西海岸クラフトビールのホップアロマに衝撃を受けて翌年醸造を開始。農業から生まれた持続可能型ブルワリーとして、ホップ・米・野菜の自家栽培にも取り組んでいる。
宇宙SENSEIは、フラッグシップ「宇宙IPA」(7%)に続く人気製品で、5%という低アルコールのヘイジーペールエールとして幅広い層にアプローチする。DDH(二段階ドライホッピング)でCitra、Mosaic、Riwakaなどのホップを贅沢に投入し、香りを最大化している。「五次元フルーツマスターうちゅう先生秘伝のレシピ」というユニークなコンセプトも話題を呼び、オンラインストアでは入荷後すぐに売り切れることが多い。SNSでは「#うちゅう飲める」「#うちゅう買える」タグでの情報共有が活発に行われる独自のコミュニティ文化が形成されている。
テイスティングノート
香り
注いだ瞬間から爆発的なホップアロマが立ち上がる。オレンジ、アプリコット、パイナップル、グレープフルーツ、ピーチが混然一体となったトロピカルフルーツの饗宴。DDHならではの圧倒的な香りの存在感は、5%のペールエールとは思えないほどリッチ。
味わい
外観は黄金色で白濁のヘイジー。口当たりはなめらかでジューシー。5%の低アルコールながらホップの存在感は極めて強く、苦味は穏やかで代わりにジューシーな甘みと酸味が印象的。フルーツジュースのような飲みやすさと、クラフトビールとしての奥行きが共存する。
余韻
フィニッシュは爽やかで軽く、「もう一口」を誘う飲み飽きしないペールエール。後味にホップのフローラルなニュアンスがほのかに残り、心地よい余韻が続く。
酒
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