エチゴビール プレミアムレッドエールは、日本のクラフトビールの元祖であるエチゴビール株式会社が手がけるアイルランド発祥スタイルのレッドエールである。エチゴビールの創業者は1970〜80年代に舞台俳優として欧州に渡り、ドイツ・レーゲンスブルクでビール文化に深く触れた経験を持つ。帰国後、1994年の酒税法改正——ビール製造免許の最低製造量が年2,000klから60klへ大幅緩和——を機に新潟でビール醸造を決意し、1994年7月に試験醸造免許、同年12月にビール醸造免許を全国第1号として取得。1995年2月には全国初の地ビール・ブルーパブを新潟にオープンした。
プレミアムレッドエールは、日本では本格的に醸造するブルワリーが少ないレッドエールスタイルの定番商品である。フランス産・ドイツ産の大麦麦芽を使用し、カラメルモルトのコクと甘みを基調としながら、ホップ由来のしっかりとした苦み(IBU25)がバランスよく重なる設計となっている。グラスに注ぐと深紅色(ルビー〜ガーネット)の美しい液色が目を引き、大人の落ち着いた雰囲気を醸し出す。アルコール度数5.5%のミディアムボディで、じっくりと味わいたい「大人のクラフトビール」として長年にわたり支持されている。
2024〜2025年に創業30周年を迎えたエチゴビールは、日本クラフトビール史の開拓者として記念商品や特別イベントを展開。社是「Let's be romantic, act on stage!」は創業者の舞台俳優としてのバックグラウンドを反映しており、ロゴの牡山羊は生命力・収穫・繁栄の象徴としてドイツ人絵本作家がデザインした。日本のクラフトビール文化そのものの原点を味わえる、歴史的意義のある一本である。
テイスティングノート
香り
モルティな甘い香りが主体。キャンディやカラメルを思わせる甘い香りが立ち上り、奥にドライフルーツ(レーズン)のニュアンスが漂う。グラスに注いで少し温度を上げると香りがさらに開く。
味わい
ホップ由来のしっかりとした苦み(IBU25)がベースにあり、柑橘系(グレープフルーツ、オレンジ)の爽やかな香りが広がる。カラメルモルトのコクと甘みがバランスよく重なり、イチゴやベリー系の甘酸っぱさも感じられる。ミディアムボディで飲みごたえがありながら、後味にスパイシーなペッパーのようなアクセントが複雑さを加える。
余韻
後味にほどよい苦みと甘みが残り、ゆっくり味わいたい余韻。カラメルの甘い残り香が心地よく、次の一口を誘う持続性がある。
酒
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