ルバイヤート甲州シュール・リーは、1890年(明治23年)創業の丸藤葡萄酒工業が手がけるフラッグシップ白ワインである。「ルバイヤート」のブランド名はペルシャの詩人オマル・ハイヤームの詩集に由来し、詩人・翻訳家の東屋幸之助により命名された。
甲州種100%をシュール・リー製法で醸造する。シュール・リーとは、発酵後のワインを澱(酵母の残滓)と接触させたまま熟成させる手法で、澱から溶け出すアミノ酸がワインにうまみと複雑さをもたらす。この製法は甲州種の繊細な味わいと相性が良く、ミネラル感と厚みのある辛口ワインに仕上がる。
丸藤葡萄酒工業は山梨県甲州市勝沼に位置し、甲州ブドウの名産地として知られるこの地で130年以上ワイン造りを続ける老舗である。日本で甘口ワインが主流だった時代に、いち早く辛口路線を打ち出した先駆者でもある。甲州種の可能性を追求する姿勢は、日本ワイン業界全体に影響を与えた。
寿司、刺身、天ぷら、生牡蠣など、素材の味わいを活かした和食全般と抜群の相性を誇り、日本のフードペアリングを考慮したワインの代表格とされている。
テイスティングノート
香り
柑橘類(レモン、グレープフルーツ)、青りんご、白い花の控えめで上品な香り。シュール・リー由来のイースト、パン生地のニュアンスがほんのりと加わり、複雑さを感じさせる。
味わい
辛口でクリスプな口当たり。柑橘系のフレッシュな酸味が主軸となり、シュール・リー由来のまろやかなうまみがミッドパレートに厚みを加える。甲州種特有のほのかな苦みがアクセントとなり、味わいに奥行きを生む。ミネラル感も豊か。
余韻
余韻は中程度で、レモンピールのような爽やかな苦みと塩味が心地よく残る。クリーンなフィニッシュで、和食との相性の良さを実感させる。
酒
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