ドメーヌ・タカヒコ ヨイチノボリ パストゥグランは、ブルゴーニュのパストゥグラン(Passetoutgrain)をオマージュしたキュヴェである。ブルゴーニュではピノ・ノワールとガメイを混醸するが、余市ではガメイの代わりにツヴァイゲルトを用いるのが特徴。自社畑のピノ・ノワール60%と、余市の信頼できる栽培家から調達したツヴァイゲルト40%をブレンドする。
「ヨイチノボリ」は余市の丘を登る(昇る)イメージに由来し、余市の風土から生まれるワインへの敬意が込められている。醸造はナナツモリと同じく全房発酵、野生酵母、亜硫酸無添加を貫いている。旧樽での熟成を経てボトリングされる。
ツヴァイゲルトはオーストリア原産の品種だが、北海道の冷涼な気候に適応し、余市では広く栽培されている。ピノ・ノワールの繊細さにツヴァイゲルトの果実の豊かさが加わることで、親しみやすくも奥深い味わいが生まれる。ドメーヌ・タカヒコの入門キュヴェとしても人気が高い。
毎年極少量の生産のため、ナナツモリと同様に入手困難なワインの一つである。自然派ワインとしてのピュアな果実味と余市テロワールの表現力が評価されている。
テイスティングノート
香り
ブラックベリー、カシス、プルーンなどの黒果実に、プラムのニュアンスが重なる。ツヴァイゲルト由来のジューシーなフルーツ香と、ピノ・ノワールの華やかさが調和する。
味わい
ミディアムボディで、フレッシュな果実味が口中に広がる。タンニンは穏やかでしなやか、余市の冷涼な気候を反映した爽やかな酸味がワインに軽快さを与えている。全房発酵由来の微かなスパイシーさがアクセント。
余韻
余韻は中程度で、果実味の名残とほのかなスパイスが心地よく残る。日常の食卓に寄り添う親しみやすさがある。
酒
💬0