ウエスト・コーク・ディスティラーズは2003年にアイルランド南西部コーク州スキバリーンで、ジョン・オコンネル、ジャー・マッカーシー、デニス・マッカーシーの3人の幼馴染によって設立されたインディペンデント蒸留所だ。創業当初は「デン」の家の裏部屋という極めて小規模な環境からスタートし、手作りの蒸留設備(かつて「世界最速のスチル」とも呼ばれた「ロケット」を含む)で試行錯誤を重ねた。2014年にスキバリーンのマーケット・ストリートに移転し、現在は12.5エーカーのマーシュロード施設で年間400万リットルの純アルコールを生産するまでに成長した。
バーボンカスクはアイルランドの最高品質の地場素材を用い、三回蒸留・ノンチルフィルタリング・オンサイト熟成・オンサイトボトリングという職人的なこだわりで製造される。アメリカン・バーボン樽でじっくりと熟成することで、バニラ、キャラメル、ハニーというクラシックなキャラクターを育てつつも、コークの冷涼な海洋性気候がなめらかさを後押しする。
ウエスト・コークという名称は地域へのアイデンティティと誇りを表し、アイルランドの最西端に位置するコーク州の豊かな自然・農業文化へのオマージュだ。バーボンカスクのボトルデザインはコーク州の風景をモチーフとし、「クラフト」と「本物感」を前面に押し出したシンプルで力強いスタイルを採用している。
2014年の施設移転後、ウエスト・コークは急速にアイルランド国内外での認知を広げ、現在では約70カ国への輸出を実現している。アイルランドで2つしかない独立系蒸留所のひとつとして、大手ペルノ・リカール(ジェムソン)やムドル(ブッシュミルズ)とは一線を画すクラフトの個性が世界市場で評価されるようになった。
ウエスト・コークのラインナップにおけるエントリーレベルのクラシック表現として位置づけられる。バーボンカスクはウエスト・コークのキャラクターを最もストレートに表現したベーシックな1本であり、ブラックカスクやシングルモルトシリーズへの入口となる。
ウエスト・コークは「アワード・ウィニング(受賞歴多数)」を掲げており、世界約70カ国への展開がブランドの国際的な信頼を示す。三回蒸留・ノンチルフィルタリング・オンサイト完結型生産というこだわりがウイスキー専門誌から評価されており、Ireland Whiskey Masters をはじめとするコンペでも継続的に入賞している。
テイスティングノート
香り
ドライフルーツ、キャラメル、バニラキャンディの甘い香りに、スパイスとパイクラストの穀物感が続く。わずかにフローラルで、オークのほのかな香りが後から追いかける。
味わい
蜂蜜漬けのオーチャードフルーツとキャラメルフロスティングが口に広がり、トーストした穀物とアーシーな下地が複雑さを加える。バニラとシトラスが輝くミドルノートが心地よい。
余韻
ウッドスパイスとナッツの余韻がゆっくりと続く。クリーンでドライなフィニッシュの中に、バニラの甘みとほのかなシトラスが残る。
酒
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