稲とアガペは秋田県男鹿市に拠点を置く新進気鋭の酒蔵で、2021年に設立された。従来の日本酒の枠にとらわれない革新的なアプローチで、どぶろくや白麹仕込みの日本酒など独創的な商品を送り出し、日本酒の新しい可能性を切り拓いている。設立からわずか数年で全国的な注目を集める存在となった。
秋田県産の米を白麹で仕込むという、日本酒では珍しい製法を採用している。白麹は通常焼酎で使用される麹で、クエン酸を多く生成するため、通常の日本酒にはない爽やかな酸味とフルーティーな味わいが生まれる。どぶろくはもろみを濾さずにそのまま瓶詰めするため、米の旨みと甘みがダイレクトに感じられる。アルコール度数は12%前後と低めの設計で、ヨーグルトのような滑らかなテクスチャーが特徴的だ。
「日本酒の多様性を広げたい」という蔵元の理念のもと、伝統的な製法と革新的な発想を融合させた酒造りは、若い世代やナチュラルワイン愛好家からも大きな支持を集めている。限定生産のため入手は容易ではないが、SNSでの口コミを中心に認知度は急速に拡大中。秋田の新世代の酒蔵として、日本酒シーンに新風を吹き込んでいる。
テイスティングノート
香り
ヨーグルトやカルピスを思わせる乳酸系の甘い香りが前面に。白麹由来のシトラス系の酸味と、米の甘い香りが重なり合い、日本酒とは思えないほど独創的な香り立ち。
味わい
クリーミーで滑らかな口当たり。米の甘みとヨーグルトのような乳酸の酸味が見事にバランスし、フルーティーでジューシーな味わいが口中に広がる。アルコール度数12%の軽やかさが飲みやすさを演出。白麹の個性が生む唯一無二のテクスチャー。
余韻
酸味の余韻が爽やかに続く。米の甘みが穏やかに残りつつ、後味はすっきりとしたキレがある。冷やして飲むとフレッシュ感が際立ち、まるでナチュラルワインのような楽しみ方ができる。
酒
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