麒麟山 伝統辛口は、新潟県東蒲原郡阿賀町の麒麟山酒造が醸す看板銘柄である。「辛口の中の辛口」を標榜する新潟淡麗辛口の伝統を体現する一本で、1843年(天保14年)創業の蔵が180年以上にわたり守り続けてきた辛口の哲学が凝縮されている。
麒麟山酒造は阿賀野川の畔に位置し、飯豊連峰の伏流水を仕込み水に使用している。この水は超軟水で、新潟の淡麗辛口を造るのに理想的な水質である。地元阿賀町産の米にこだわった酒造りを推進しており、「地元の水、地元の米で地酒を造る」という本来の地酒のあり方を実践している。
伝統辛口の名の通り、日本酒度は+6前後と辛口寄りの設計で、すっきりとしたキレのある味わいが特徴である。新潟の淡麗辛口を代表する酒として、余計な甘みや雑味を排除したクリーンな酒質が、食事の味を引き立てる食中酒として理想的なバランスを実現している。
昨今のフルーティ志向の日本酒トレンドとは一線を画し、伝統的な新潟の辛口スタイルを守り続ける麒麟山は、日本酒の多様性における重要な存在である。辛口好きの日本酒ファンにとっては欠かせない銘柄であり、新潟の酒文化の原点を味わえる一本である。
テイスティングノート
香り
クリーンで控えめな香り。かすかに米の甘い香りが漂うが、全体的には非常にすっきりとした印象。辛口酒らしい清々しさと、新潟の淡麗なスタイルが香りにも表れている。
味わい
シャープでキレのある口当たり。淡麗で雑味のないクリーンな味わいが広がり、すっきりとした辛口が食事の味を引き立てる。余計な甘みを排除した潔い酒質で、特に和食との相性が抜群。冷やからぬる燗まで楽しめる。
余韻
すっきりとキレのある余韻。後味に余計な甘みが残らず、口の中をすっきりとリフレッシュさせる辛口ならではの爽快なフィニッシュ。
酒
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