真澄 七號は、宮坂醸造が7号酵母の発祥蔵としての誇りを込めて造る山廃仕込みの純米大吟醸酒である。銘柄名の「七號」は、日本醸造協会から頒布される協会7号酵母に由来し、その原点である真澄蔵の酵母の実力を最大限に引き出すことをコンセプトに開発された。
山廃仕込みとは、自然界の乳酸菌の力を利用して酒母を育てる伝統的な醸造法である。速醸法に比べて時間と手間がかかるが、乳酸菌由来の複雑な味わいと深いコクが得られる。七號では、この山廃仕込みと7号酵母を組み合わせることで、華やかな吟醸香と山廃ならではの力強い旨みを両立させている。
使用米は長野県産の美山錦を中心に、精米歩合は45%。山廃による複雑な味わいの土台に、7号酵母の上品な香りが重なり、飲みごたえと繊細さを兼ね備えた奥深い純米大吟醸に仕上がっている。温度帯によって異なる表情を見せるのも山廃仕込みの魅力で、冷やから常温、さらにぬる燗まで幅広い温度帯で楽しめる。
7号酵母という偉大な遺産を持つ宮坂醸造が、その名を冠した「七號」は、蔵のアイデンティティを最も直接的に表現した銘柄である。山廃仕込みの力強さと7号酵母の品格が融合した独自のスタイルは、日本酒の伝統と革新を体現する一本として高い評価を受けている。
テイスティングノート
香り
穏やかで上品な吟醸香、白桃やリンゴの果実香に、山廃由来の乳酸のニュアンスがかすかに重なる。7号酵母らしいバランスの良い香りの中に、奥行きのある複雑さが感じられる。
味わい
しっかりとしたボディと旨みのある口当たり。山廃仕込み由来の乳酸の酸味がアクセントとなり、米の旨みを力強く引き出している。7号酵母の上品な甘みと、山廃の複雑さが見事に融合した味わい。冷やではシャープに、常温では旨みが開く。
余韻
力強くもバランスの良い余韻。山廃由来のコクと7号酵母の華やかさが余韻を支え、最後にかすかな苦みがアクセントを加える。温度帯によって余韻の表情が変わる奥深さがある。
酒
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