茜霧島は、霧島酒造が2014年に発売したフローラルな香りが特徴の本格芋焼酎である。原料にオレンジ芋「タマアカネ」を使用し、芋の花から採取した独自の「芋の花酵母」で発酵させるという、原料から酵母まで「芋」にこだわった革新的な製法で造られている。
タマアカネは、農研機構が開発したオレンジ色の果肉を持つサツマイモ品種で、高いβカロテン含有量が特徴である。このタマアカネを芋の花酵母で発酵させることで、柑橘系やフローラルな華やかな香りが生まれる。芋焼酎でありながらフルーティで花のような香りを実現するという、従来の芋焼酎の常識を覆す商品コンセプトが大きな話題を呼んだ。
発売当初は限定品として展開され、高い人気から入手困難な状態が続いた。現在では通年販売に移行しているが、ユニークな製法ゆえに生産量には限りがあり、霧島ファミリーの中でもプレミアム感のある存在である。アルコール度数は25%で、ソーダ割りやロックなど爽やかな飲み方との相性が特に良い。
黒霧島のコク、赤霧島のベリー系の華やかさに対し、茜霧島は柑橘系のフローラルな香りという新たな個性を提示した。芋焼酎の可能性を広げた銘柄として、特に若い世代や焼酎を普段飲まない層に訴求し、芋焼酎の裾野を広げる重要な役割を果たしている。
テイスティングノート
香り
オレンジやグレープフルーツなどの柑橘系の香り、花のようなフローラルなアロマ。芋焼酎とは思えないほど華やかで爽やかな香りが広がる。芋の花酵母とタマアカネの組み合わせが生む独特の芳香。
味わい
口当たりは軽やかで爽やか。柑橘系のフルーティな甘みがふわりと広がり、フローラルなニュアンスが味わいに華やかさを添える。芋焼酎らしい重さがほとんどなく、白ワインのような軽快さ。ソーダ割りにすると爽やかさが一層引き立つ。
余韻
すっきりと軽やかな余韻。柑橘系の爽やかさとフローラルな香りがほんのりと残り、クリーンにフィニッシュする。食前酒としても楽しめる爽快なフィニッシュ。
酒
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