カバラン コンサートマスターは、ポートカスクフィニッシュを施したシングルモルトウイスキーである。「コンサートマスター」の名は、オーケストラの第一ヴァイオリン奏者を意味し、様々な楽器(原酒と樽)が調和して一つの美しい音楽を奏でるように、異なる樽の個性が見事に融合した味わいを表現している。
製造工程では、まずアメリカンオークのバーボン樽で熟成した原酒を、ポルトガル産のポートワインカスクに移し替えてフィニッシュを行う。ポートカスクが持つ赤い果実の甘みと、バーボン樽由来のバニラやキャラメルの風味が融合し、複雑で多層的な味わいを生み出している。この二段階熟成の手法は、カバラン蒸溜所の高い技術力を象徴するものである。
ポートカスクフィニッシュにより、色合いも琥珀色から赤みがかった深い色調に変化している。口に含むとまずポートワイン由来のベリーやチェリーの甘みが感じられ、続いてバニラとチョコレートの味わいが広がる。亜熱帯の加速熟成により、フィニッシュ期間は比較的短くても樽の影響を十分に受けた深みのある仕上がりとなっている。
カバランのラインナップの中でも、コンサートマスターはワインカスクフィニッシュの魅力を手頃な価格で楽しめる銘柄として人気が高い。シェリーカスクとはまた異なるポートカスクならではの甘みと果実味のバランスは、食後酒としても楽しめる一本である。国際コンペティションでも複数の受賞歴を持ち、カバランの多彩な樽使いの実力を証明している。
テイスティングノート
香り
ダークチェリー、ラズベリーなどの赤い果実、ポートワインの甘み、バニラ、ダークチョコレート。ポートカスクフィニッシュ由来の濃厚なベリーの香りが特徴的で、奥にはバーボン樽由来の蜂蜜やトフィーの甘みも感じられる。
味わい
口当たりは滑らかで甘みが強い。ダークチェリーとブラックベリーの果実味が前面に出て、続いてバニラクリーム、チョコレート、ほのかなスパイスが重なる。ポートワインの甘みがリッチに広がりながらも、甘すぎずバランスが良い。ミディアムからフルボディ。
余韻
ミディアムからロングの余韻。ベリーの甘みとチョコレートの風味が心地よく続き、最後にかすかなオークのタンニンとスパイスが締めくくる。デザートウイスキーとしても楽しめる甘美なフィニッシュ。
酒
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