ニッカ セッションは、2020年に発売されたニッカウヰスキーの新しいブレンデッドモルトウイスキーである。日本とスコットランドのモルト原酒をブレンドするという、ジャパニーズウイスキーの枠にとらわれない革新的なコンセプトで開発された。「セッション」の名は、異なる個性を持つ奏者が集い、互いの音を聴きながら新しい音楽を生み出すジャムセッションに由来する。
ニッカが所有する余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所のモルト原酒に、アサヒグループの欧州子会社を通じて調達したスコットランドのモルト原酒をブレンドしている。ニッカの創業者・竹鶴政孝がスコットランドで学び、日本でウイスキーづくりを始めた歴史を踏まえ、日本とスコットランドの原酒を「再会」させるというロマンチックなストーリーが込められている。
スコットランド原酒由来のスモーキーさと、日本原酒のフルーティで繊細な味わいが調和し、ひとつのグラスの中で二つの伝統が出会う独特の体験を提供する。アルコール度数は43%で、ロックでもハイボールでもそれぞれの個性が楽しめる設計となっている。価格帯は3,000円台と手に取りやすく、日常的に楽しめる上質なウイスキーを目指している。
ニッカ セッションは、ジャパニーズウイスキーの定義が厳格化される中で、国際ブレンドという新しいカテゴリーの可能性を示した銘柄でもある。日本の原酒のみを使用するジャパニーズウイスキーの伝統を守りつつも、世界の原酒との融合による新たな味わいの創造に挑戦するニッカの革新性が表れた一本である。
テイスティングノート
香り
爽やかな柑橘系のフルーツ香、青リンゴ、ほのかなピートスモーク。スコットランド原酒由来の潮気のあるスモーキーさと、日本原酒のフローラルな華やかさが交互に顔を見せる、二つの個性の対話が楽しいアロマ。
味わい
口当たりは軽やかで爽快。スモーキーさが先行し、すぐにフルーティな甘みとモルティなコクが追いかける。柑橘系の酸味とバニラの甘みが心地よいコントラストを描き、ミディアムライトなボディで飲みやすい仕上がり。ハイボールにすると爽やかさが一層引き立つ。
余韻
ミディアムレンジの余韻。スモーキーさとフルーツの甘みが程よく残り、すっきりとしたフィニッシュ。日本とスコットランド、二つの個性が最後まで調和した心地よい締めくくり。
酒
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