ザ・ニッカは、ニッカウヰスキーが誇るプレミアムブレンデッドウイスキーである。2014年に竹鶴政孝の生誕120周年を記念して発売された。余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所のモルト原酒に、宮城峡蒸溜所のカフェグレーンを合わせた「ニッカの技の結晶」として位置づけられている。ブランド名にニッカの名を冠し、同社のブレンド技術の粋を集めた一本である。
発売当初は「ザ・ニッカ 12年」として年数表記付きで販売されていたが、原酒事情により2019年にノンエイジ版にリニューアルされた。しかしリニューアルに際してブレンドの完成度はさらに高められ、年数にとらわれない自由な原酒選択により、むしろ味わいの幅が広がったとの評価もある。アルコール度数は43%で、上質ながらも親しみやすい飲み口に仕上げられている。
余市のスモーキーで力強いモルト、宮城峡の華やかでフルーティなモルト、そしてカフェグレーンのクリーミーな甘みが三位一体となり、複雑で調和のとれた味わいを生み出している。ニッカが保有する多彩な原酒を自在に操るブレンダーの技術が最も如実に表現された銘柄のひとつである。
ザ・ニッカは、竹鶴ピュアモルトがモルトのみのヴァッテッドモルトであるのに対し、グレーンウイスキーも含めたブレンデッドウイスキーとしてニッカの総合力を示す存在である。特別な日の一杯としてふさわしい上質さと、日常的にも楽しめる価格帯のバランスが、多くのウイスキーファンから支持されている。
テイスティングノート
香り
バニラ、蜂蜜、熟した果実の甘い香り。洋梨やピーチのフルーツ香にオークの上品な木質感が重なり、奥にかすかなスモーキーさが顔を覗かせる。カフェグレーン由来のクリーミーなニュアンスが全体をまとめ上げている。
味わい
滑らかで上品な口当たり。バニラとキャラメルの甘みが広がり、フルーティなモルトのニュアンスと穏やかなスパイスが続く。ミディアムボディで、余市・宮城峡・カフェグレーンの三者がバランスよく調和し、複雑さと飲みやすさを両立している。
余韻
穏やかで上品な余韻。バニラとフルーツの甘みがゆっくりと消えていき、最後にオークのドライさとかすかなスモーキーさが心地よく残る。
酒
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