マルスモルト ル・パピヨン トリプルカスク ルーミスシジミは、マルス津貫蒸溜所で2017年10月と2018年2月に蒸留されたモルト原酒を3基のバーボンバレル(5118、T521、T522)でヴァッティングし、2024年4月に578本限定で瓶詰めされたシングルモルト。カスクストレングス55度、ノンチルフィルター。津貫の温暖な気候で約6年間熟成された原酒は、同じバーボンバレル熟成でも駒ヶ岳とは異なるまろやかで南国的なキャラクターを持つ。
ルーミスシジミ(Arhopala ganesa)は、ブナ林の薄暗い樹冠に青い翅を輝かせる小型のシジミチョウ。日本の固有亜種は近畿・四国・九州の限られたブナ原生林にのみ生息し、環境省レッドリストで絶滅危惧II類に指定されている希少種。森の奥深くでしか見られないその姿は「森の青い宝石」と形容される。都市化と森林伐採により生息地が急速に失われつつあり、ル・パピヨンシリーズが支援する蝶類保全の重要性を象徴する存在でもある。
テイスティングノート
香り
バーボンバレル由来のバニラとキャラメルの甘い香りに、津貫熟成ならではのトロピカルフルーツ——マンゴーやパパイヤを思わせるエキゾチックなニュアンスが加わる。温暖な気候での熟成がもたらす華やかで開放的なアロマ。
味わい
まろやかで滑らかな口当たりに、バニラ、バタースコッチ、はちみつの甘みが広がる。津貫モルトの南国的な果実感とバーボン樽のオーク感が調和し、55度のカスクストレングスながら角の取れた穏やかな味わい。中盤にほのかなスパイスが現れ、味わいに複雑さを加える。
余韻
バニラとトロピカルフルーツの余韻が穏やかに長く続く。津貫蒸溜所らしい温かみのあるフィニッシュで、南薩摩の温暖な風土を感じさせる心地よい締めくくり。
酒
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