風の森 露葉風 807は、奈良県固有の酒造好適米「露葉風」を使用した風の森の米違いシリーズの一つ。「807」は精米歩合80%・7号酵母を意味する。80%という低精白は一般的には粗い磨きだが、風の森は低精白でこそ表現できる米の個性を重視する。
露葉風は奈良県でのみ栽培される希少な酒米で、大粒で心白が大きく、独特の野性的な旨みを持つ。80%精米で醸すことで、露葉風の持つ力強い米の風味と複雑な味わいが最大限に引き出される。秋津穂657のクリーンさとは対照的な、風の森のもう一つの顔。
全量無濾過・無加水・生酒。開栓時の微発泡と共に、露葉風の骨太な旨みが一気に広がる。奈良の風土(テロワール)を最も色濃く表現した銘柄として、風の森ファンの間で特別な存在。
テイスティングノート
香り
力強く複雑な香り。穀物、栗、バナナ、ほのかにスパイス。低精白ならではのワイルドなアロマ。微発泡の爽快感。
味わい
口に含むと露葉風の力強い旨みが一気に広がる。80%精米の厚みあるボディと、無加水の濃醇な味わい。微発泡がキレを生み、重さを感じさせない。
余韻
力強い余韻。米の旨みの波が口中に残り、風の森の中で最も印象深いフィニッシュ。
露葉風は戦前に絶滅の危機に瀕したが、奈良県農業試験場が地道な保存・研究を続けて現代に復活させた歴史を持つ。この在来種を使うことは単に酒質への追求だけでなく、奈良の農業文化を守るという姿勢の表れ。80%精米という低精白ゆえの複雑さは熟成にも向いており、購入後しばらく冷蔵庫で寝かせると味が落ち着き、さらに美味しくなるとも言われる。
酒
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