旭酒造(Asahi Shuzo)|山口・岩国の日本酒蔵

旭酒造は、山口県岩国市に位置する日本酒蔵元。「獺祭(だっさい)」ブランドで世界的に知られ、山田錦を徹底的に磨いた純米大吟醸の品質で日本酒の国際化をけん引してきた。桜井博志会長(現相談役)が1980年代の経営危機からの再建に際し、品質最優先の路線に転換して成功を収めた。

IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)でチャンピオン・サケを受賞し、ニューヨーク・ロンドンのミシュラン星付きレストランで定番銘柄として採用。安倍元首相がオバマ大統領への贈り物に選んだことでも知られ、日本酒ブランドとして最も国際的な知名度を持つ蔵元の一つ。

特徴

山口県岩国市の日本酒蔵。「獺祭」ブランドで世界的に知られる。純米大吟醸酒のみを醸造し、精米歩合23%の極限まで磨いた酒造りで日本酒の概念を刷新した。

歴史

旭酒造は1948年(昭和23年)、山口県岩国市周東町に創業された酒蔵だ。長らく普通酒「旭富士」を主力に地元向けの販売を行っていたが、1984年に三代目・桜井博志が家業を引き継いでから蔵の方向性は大きく変わった。「酔うため、売るための酒ではなく、味わう酒を造る」という理念のもと、普通酒の製造を全廃し、高品質な純米大吟醸一本への完全シフトを断行した。

1990年に精米歩合50%と40%の「獺祭」を初リリース、1992年には精米歩合23%という当時の日本酒業界で前例のない極限の磨きを実現した「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」を発売した。「獺祭」という名は蔵の旧所在地「獺越(おそごえ)」と、書物を机いっぱいに広げて仕事をする俳人・正岡子規の俳号「獺祭屋主人」の両方に由来し、徹底した探求心で酒造りに向き合う姿勢が込められている。

東京での口コミから徐々に全国区の評価を得た獺祭はやがて海外展開にも踏み出し、フランス・パリに旭酒造直営レストラン「DASSAI Joel Robuchon」を出店するなど、世界の美食シーンへの浸透を加速させた。2023年9月期の売上高は174億円と、日本酒メーカーとして国内第2位の規模に成長。2025年6月、社名を「旭酒造株式会社」から「株式会社獺祭」に改め、ブランドアイデンティティをより明確に打ち出している。現在は四代目社長・桜井一宏が経営を担い、さらなるグローバル展開を推進している。

基本情報

創業年 1948年
見学 要予約
公式サイト https://www.asahishuzo.ne.jp/
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蒸留所情報

主力ジャンル 日本酒純米大吟醸
主要ブランド 獺祭

代表銘柄

所在地

日本

この地域について

山口県岩国市周東町獺越(おそごえ)の山間に位置する。広島との県境に近い静かな農村地帯だ。