シャトー・メルシャン「甲州きいろ香」は、日本固有のブドウ品種・甲州に秘められた「チオール」と呼ばれる香気前駆物質を世界で初めて解明した、日本ワイン史上に残る革新的な白ワインです。2003年、メルシャンのワインメーカーと世界的なワイン醸造学者・ドゥニ・デュブルデュー教授(ボルドー大学)との共同研究によって生まれました。
「きいろ香」という名称は、グレープフルーツやライム、柚子、すだちといった柑橘系の豊かな黄色い香りを指します。従来の甲州ワインが持つほのかな渋みと控えめな果実香とは一線を画し、フレッシュで活き活きとした香りを前面に打ち出したこのスタイルは、世界のワイン専門家に「甲州が国際的に通用するワインになれる」と証明しました。
2009年にはIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)「ベスト甲州」部門で金賞を受賞、その後も複数のヴィンテージが国際コンクールで高評価を獲得しています。複数のキュヴェが生産されており、産地ごとのテロワールを丁寧に表現した「玉諸甲州きいろ香」「岩出甲州きいろ香 キュヴェ・ウエノ」などが代表的なラインです。日本ワインの可能性を世界に示した先駆的な銘柄として、国内外のソムリエや愛好家から高い評価を受け続けています。
テイスティングノート
香り
グレープフルーツ・ライム・柚子など柑橘系の果皮を思わせる爽やかで明確な香り。発酵由来のかすかな花のニュアンスと、ほんのり蜜っぽい甘い香気が重なります。
味わい
口当たりはフレッシュでシャープ。活き活きとした酸味とミネラル感が広がり、柑橘のフレーバーが続きます。軽やかな炭酸感とともに、丸みのある果実味がバランスよく支えます。
余韻
後味はすっきりと清涼感があり、柑橘の皮の余韻が心地よく続きます。ミネラルの余韻が長く、和食との相性が抜群です。
酒
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