トラバイグ アルト・グリーン レガシーシリーズは、スカイ島のトラバイグ蒸留所が手がけるシングルモルトのファーストリリースに位置する記念碑的な表現である。「アルト・グリーン(Allt Gleann)」はスコットランド・ゲール語で「谷の小川」を意味し、蒸留所が建つティーングウェの自然環境そのものを名に刻んでいる。19世紀に操業した初代タリスカー蒸留所以来、スカイ島には約200年にわたり新たな蒸留所が存在しなかった。その長い沈黙を破ったトラバイグの初フリリースとして、2021年のリリースは世界中のウイスキー愛好家から熱烈な関心を集めた。
スカイ島の商人銀行家Sir Ian Nobleが夢見た蒸留所計画を、Mossburn Distillersが引き継いで実現した。19世紀築の農場建築群を丁寧に改装し、2017年1月に完工・蒸留開始。ヘビリーピーテッド(約55ppm)の麦芽のみを使用し、スカイ島の海洋性ピートキャラクター——潮風、ヨード、荒々しいスモーク——を体現することを目指した。Allt Gleannは2017〜2018年仕込みの最良バッチ30樽以下を選別してボトリングし、ノンチルフィルター・ナチュラルカラー・46%で仕上げた。
アルト・グリーンは世界中の専門誌・評論家から即座に高評価を受けた。The Whiskey Washは「成熟度がこの熟成年数をはるかに超えており、穏やかなピートの温かみは将来のさらなる熟成への期待を大いに高める」と評し、Whisky Connosr上では85/100を記録した。また英国Good Spirits Co. Glasgowの仮想テイスティングイベントでは6本中2位に選出されるなど、新蒸留所の初リリースとしては異例の国際的評価を即座に獲得した。
テイスティングノート
香り
力強くスモーキー。海の潮風とヨードが先行し、背後にバニラとレモンの甘やかさ。焚き火の煙、濡れた岩、わずかなシトラスの爽やかさが複雑に絡み合う。
味わい
ピーティーでドライ、ほどよいスパイス(ブラックペッパー、アニス)が刺激的。バニラの甘みと麦芽のふくよかさが煙の奥から現れ、クリーミーなテクスチャーとともに展開する。
余韻
スモーキーで長い余韻。海の塩気とヨードが鼻に残り、乾いた灰と麦芽の甘みが静かに消えていく。
酒
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