グレンゲリー12年は、1797年創業の歴史ある蒸留所の主力商品として長年にわたってラインナップを支えてきたシングルモルトだ。48%のナチュラルカスクストレングスに近い度数で瓶詰めされ、アバディーンシャーの清澄な空気と肥沃な大麦農地が生み出す豊かなフルーティーさを12年の熟成でさらに深みのあるキャラクターへと昇華させている。
2011年のブランドリニューアル以降、ファウンダーズ・リザーブとともにグレンゲリーの顔として世界市場での認知度向上に大きく貢献してきた。バーボン樽での熟成を基本としつつ、シェリーカスクの影響が絶妙に加わることで、単純なバニラ・フルーツ系にとどまらないドライフルーツや微かなスパイスのニュアンスが加わり、12年という熟成年数が生み出す複雑さを感じさせる仕上がりになっている。
国際的な品評会でも安定した評価を受けており、IWSC(インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション)やWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)で受賞歴を持つ。Jim Murray’s Whisky Bibleでは88〜89点台のスコアが記録されており、「ハイランド東部の個性が豊かに表れる、熟成された果実味と蜜の甘さが印象的な一本」と評されている。手頃な価格帯でのオフィシャルボトリングとして世界各地のウイスキーショップで定番品扱いされている。
テイスティングノート
香り
蜂蜜・バニラ・洋梨の甘い香りが開き、熟れたリンゴ・アプリコット・少量のドライフルーツが続く。オークの香ばしい香りとほんのりシナモン・ナツメグのスパイスが背景に漂う。
味わい
中程度のボディ。バニラクリームと熟した洋梨が先行し、ビスケット・はちみつ・アプリコットジャムのリッチな甘みが続く。シェリーカスクの影響でレーズン・ダークチェリーのニュアンスも感じられ、後半にはスパイス感が増す。
余韻
長めで温かく心地よい余韻。オーク・スパイス・ドライフルーツが交互に現れ、甘さとビターなタンニンがバランスよく続く。
酒
💬0