1797年創業のグレンゲリー蒸留所は、スコットランド北東部アバディーンシャーのオールドメルドラムに位置する最古の蒸留所のひとつだ。創業者の名を冠する「ファウンダーズ・リザーブ」は、蒸留所の原点回帰を謳うNAS(ノン・エイジ・ステートメント)ボトリングで、アメリカン・オーク樽でじっくりと熟成させた原酒を使用している。
1970年代にウィリアム・グラントがオーナーとなった時代、グレンゲリーは蒸留所の余熱を利用してトマトを栽培したことで英国メディアに広く取り上げられた珍しい歴史を持つ。幾度かの閉鎖と再開を経て、現在はBeam Suntory傘下のMorrison Bowmore Distillersが所有。ファウンダーズ・リザーブはこの復活後のラインナップの中核をなし、蒸留所のフルーティーで温かみのあるキャラクターを最もよく表現するボトルとして世界的に評価されている。
リリース当初よりウイスキー専門家から高い評価を受けており、Jim Murray’s Whisky Bibleでも好スコアを獲得している。低価格帯ながら48%の加水なしボトリングはコスパ抜群として愛好家コミュニティで話題となり、Whiskybaseなど国際的なレーティングサイトでも「ハイランド・スコッチの入門として理想的」との評価が多く見られる。日本市場でも輸入元を通じて安定供給されており、ウイスキー初心者から上級者まで幅広い層に親しまれている。
テイスティングノート
香り
バニラ、洋梨、リンゴの甘いフルーティーな香りが主体。蜂蜜のような甘さとほのかなシナモン・クローブのスパイスが続き、オークの香ばしさが奥から支える。
味わい
フルーティーでリッチ。バニラクリームとビスケットのような甘みが広がり、洋梨・マンゴー・パイナップルなど熱帯果実のニュアンスが重なる。中程度のボディで飲みやすく、スパイスが余韻に向けてゆっくり顔を出す。
余韻
長くウォーム。スパイス(シナモン・ジンジャー)とオークの乾いたタンニンが続き、フルーツの甘みが最後まで残る。余韻は心地よく、やや長め。
酒
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