ティーニニック蒸留所(Teaninich Distillery)|スコットランド・ハイランドのスコッチウイスキー蒸留所

ティーニニック蒸留所(Teaninich Distillery)は、スコットランド北部ハイランドのロス・シャー、アルネスに位置する1817年創業の歴史ある蒸留所だ。現在はDiageo傘下で大規模な生産を行い、主にJohnnie Walkerシリーズのキーモルトとしてスコッチウイスキー業界に不可欠な存在となっている。グラッシーで草原のような清涼感と力強いスパイシーさが共存する個性的なハイランド・モルトを産する。

特徴

Diageo傘下の大容量蒸留所で、Johnnie Walkerシリーズのキーモルトとしてグローバルなブレンド需要を支える。Flora & Fauna 10年・Diageoスペシャルリリース等で個性的なグラッシー・スタイルのシングルモルトも展開。比較的マイナーな存在ながら、独特の清涼感ある酒質でウイスキー愛好家の間でカルト的な支持を受けている。

歴史

1817年にCapt. Hugh Munroによって設立。ハイランド北部のロス・シャー、アルネスに位置するこの蒸留所は、初期の頃から地元農業コミュニティと結びつき、良質な大麦と清澄な湧き水を活かした蒸留を行ってきた。

Diageo傘下として20世紀後半に大規模拡張が行われ、現在はスチル8基という大容量体制で稼働している。生産量の大半はJohnnie WalkerをはじめとするDiageoのブレンデッドスコッチ向け原酒として使用され、ブレンダーたちに「グラッシーさと清涼感を加える」原酒として重宝されてきた。

Flora & Fauna 10年が長年にわたる公式ボトリングとして愛好家に親しまれ、またDiageoの年次スペシャルリリースにも選出される機会があり、そのたびに高い評価を獲得している。比較的知名度は高くないものの、ウイスキー専門家・愛好家の間では独特の個性が評価されるカルト的蒸留所のひとつだ。

基本情報

正式名称 Teaninich Distillery
創業年 1817年
操業状況 稼働中
所有会社 Diageo
見学 不可能
公式サイト https://www.malts.com/en-gb/distilleries/teaninich/
Wikipedia Wikipedia

蒸留所情報

蒸留器数 ウォッシュスチル4基・スピリットスチル4基(計8基)
蒸留方式 ポットスチル(銅製)
モルト使用 ノンピート
水源 Dairywell Spring(デアリーウェル・スプリング)
熟成倉庫 ラック式
年間生産量 約400万リットル/年
使用樽 アメリカンオーク(エックス・バーボン)
主力ジャンル ウイスキースコッチウイスキー
主要ブランド ティーニニック

代表銘柄

所在地

イギリス
都道府県州 Ross-shire
住所 Teaninich Distillery, Alness, Ross-shire IV17 0XB, UK
郵便番号 IV17 0XB

この地域について

ロス・シャーはスコットランド・ハイランド地方北部に位置し、北海とミンチ海峡に挟まれた広大な地域だ。クロマティ湾とドーノッホ湾が深く内陸に入り込み、穏やかな入り江と背後に迫る山岳地帯が複雑な海岸線を形成している。ブラックアイル半島やイースター・ロスの農耕地帯では大麦・小麦の栽培が盛んで、豊かな水源と清澄な空気がウイスキー生産に理想的な環境を提供する。近年はノース・コースト500ドライブルートの主要経路として国際的な観光地としても注目を集めている。

アルネスはロス・シャーの中心都市インヴァネスから北約25kmのアルネス川河口付近に位置する小工業都市だ。かつてはアルミニウム精錬工場(スメルター)が立地したことで知られ、第二次世界大戦中は英国空軍訓練基地として使用された歴史を持つ。農業と軽工業が混在する現代のアルネスは、近郊のノーデールやエヴァントン・ヒルなど自然豊かな環境に恵まれ、ハイキング・バードウォッチングの拠点としても知られる。

ティーニニック蒸留所は1817年にCapt. Hugh Munroによってアルネスに創設され、現在はDiageo傘下として稼働する。主にJohnnie Walkerシリーズのキーモルトとして重用されるほか、Diageo「Flora & Fauna」シリーズの10年熟成がシングルモルトの公式ボトリングとして愛好家に親しまれている。草原(グラッシー)とシトラスの清涼感が際立つ個性派ハイランド・モルトとして国際的な評価を受けている。