グレンバーギー蒸留所はスコットランド・スペイサイド西端のForres近郊に位置し、1810年にKilnflat蒸留所として創業した歴史ある蒸留所だ。1870年にGlenburgie蒸留所と改称されて以降、Chivas Brothers(Pernod Ricard)傘下のもとで一貫してブレンデッドスコッチの原酒づくりに注力してきた。特にBallantine’s 30年やBallantine’s 17年など最高級ブレンドの核心原酒として、ブレンダーたちから「フルーティーで清潔感があり扱いやすい」と高く評価される原酒を供給し続けている。
グレンバーギーの最大の特徴は、公式ボトリングが極めて少ないという希少性にある。生産量の大部分がブレンデッドスコッチ向けに供出されるため、シングルモルトとして市場に出回るのは主にGordon & MacPhailやSignatory Vintage、Cadenheadなどの独立瓶詰め業者(インデペンデント・ボトラー)が放出したカスクからのみだ。その希少性が希少性を呼び、世界中のスコッチウイスキー愛好家やコレクターから高い注目を集めている。
この15年熟成はアメリカンオークのエックス・バーボン樽で長期熟成されたもので、バーボン樽由来のバニラや洋梨の甘みにスペイサイドモルト特有の花の蜜を思わせるフローラルなニュアンスが重なる。カスクストレングスではなくナチュラルカラー・無冷却濾過仕様のものが多く、蒸留所本来のキャラクターをそのまま瓶に閉じ込めた1本として評価されている。
テイスティングノート
香り
リンゴや洋梨のフレッシュな果実香にバニラの甘い香り。花の蜜を思わせるフローラルなニュアンスと、わずかにオーク由来のスパイスが鼻腔をくすぐる。
味わい
フルーティーで上品な口当たり。熟した洋梨とアプリコットの果実味が広がり、バニラクリームの甘みとともに軽いシナモンスパイスが絡む。スムースでエレガントな飲み口。
余韻
クリーンでほのかに甘い余韻がミディアムロングに続く。果実の甘みがじわじわと消えていく心地よいフィニッシュ。
酒
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