ミルトンダフ10年は、スコットランド・スペイサイドのエルギン近郊に位置するミルトンダフ蒸留所が1824年の創業以来育んできた技術と伝統の結晶だ。その前身はプラスカーデン修道院(Pluscarden Abbey)に関係する醸造所にまで遡るとも言われ、この地での醸造の歴史は中世にまで及ぶ。1824年の合法免許取得はスコッチウイスキー産業の夜明けとも一致しており、グレンリベットと同年に免許を取得した記念碑的な蒸留所だ。
ミルトンダフ10年はChivas Brothersが運営するミルトンダフ蒸留所の公式シングルモルトとして、バランタイン(Ballantine’s)シリーズ向けに長年培われた原酒技術を一般向けにボトリングしたものだ。Ballantine’s 17年の主要構成原酒のひとつとしてブレンデッドスコッチ業界での評価は高く、その軽やかでフルーティーなスタイルはスペイサイド産モルトの優れた入門酒としての位置づけを持つ。アルコール度数40%という飲みやすい設定も、幅広い層への訴求を意識したものだ。
このボトルはアメリカンオークのエックス・バーボン樽で10年熟成されており、スペイサイドモルト特有の草原のような植物的なフレッシュさと、バーボン樽由来のバニラ・フルーツのアクセントが絶妙に融合している。水源であるブラックバーン(Black Burn)の清冽な水と、スコットランド産大麦麦芽の上質な甘みが基盤となり、シンプルながらも洗練された味わいを生み出している。
テイスティングノート
香り
草原、洋梨、軽い花、シリアル。爽やかでフレッシュな第一印象に続き、バニラとリンゴの穏やかな甘みが現れる。
味わい
軽やかでスムース。バニラ、モルトの甘さが心地よく広がり、洋梨のフルーティーさが続く。ミディアムボディで飲みやすく、スペイサイドらしいクリーンなプロファイル。
余韻
クリーンでミディアムレングス。モルトとバニラの甘さが穏やかに残り、僅かなオークスパイスが後味に余韻をもたらす。
酒
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