ブレーヴァル12年は、スコットランドのスペイサイドで最も標高の高い蒸留所として知られるブレーヴァル蒸留所から、独立瓶詰め業者によってリリースされた表現です。蒸留所はもともと1973年に「Braes of Glenlivet(ブレイズ・オブ・グレンリベット)」の名で設立され、2001年の一時閉鎖を経て2008年に「Braeval(ブレーヴァル)」として再出発しました。現在はChivas Brothers(Pernod Ricard)のブレンド原酒供給蒸留所として稼働しており、公式シングルモルトのボトリングはほぼ存在しません。
ブレーヴァルの原酒は高地の冷涼な気候と清澄な水によって育まれ、新鮮な草、シリアル、白い花を思わせる軽快でクリーンなスタイルが特徴です。12年の熟成によって、アメリカンオーク(エックス・バーボン)樽のバニラとシトラスのニュアンスが加わり、フレッシュさと甘みが絶妙にバランスした一本に仕上がっています。Braes of Glenlivetからの改名という歴史的背景を持つ原酒を12年という飲み頃の熟成で楽しめる貴重な表現です。
ブレーヴァル12年は、コアレンジが存在しない稀少蒸留所の原酒として、ウイスキーオークションや専門ショップで目にするたびに愛好家の注目を集めます。Cadenhead’s(ケイデンヘッド)やSignatory Vintage(シグナトリー・ヴィンテージ)など信頼あるボトラーからのリリースは品質が保証されており、スペイサイドモルトのクリーンな美点を体験するうえで理想的なエントリーポイントともなっています。市場流通量が限られているため、見かけた際は即決をおすすめしたい一本です。
テイスティングノート
香り
新鮮な青草とシリアルの爽やかな香りに、白い花のフローラルなニュアンスが重なります。レモンや青リンゴのような軽いシトラスと、バーボン樽由来のほのかなバニラが清潔感のある印象を与えます。
味わい
軽く上品な口当たりで、バニラの甘みとシトラスの爽やかさが最初に広がります。シリアルの素朴な風味が中心にあり、ほのかなハーブのアクセントが全体を引き締めます。タンニンは控えめで飲みやすく仕上がっています。
余韻
爽やかでクリーンな余韻が比較的長く続きます。レモンの皮のような軽いシトラスとバニラの甘みが静かに消えていく、清潔感のある後口です。
酒
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