オルトモア 12年は、ジョン・デュワー&サンズが2014年に始動させた「ラスト・グレート・モルツ」シリーズのエントリーボトルとして位置づけられたシングルモルトだ。「まだ世界に知られていない偉大なモルトを発掘する」というブランディングのもと、オルトモアの軽やかで爽やかなキャラクターを46%ノンチルフィルタードで届けることを目指してリリースされた。価格帯がリーズナブルに設定されていることから、スペイサイドシングルモルトの入門ボトルとして広く受け入れられている。
12年熟成のエックス・バーボン樽がもたらすバニラとピーチの甘みに、オルトモア特有の爽やかなハーブとグリーンアップルのフルーティーネスが重なる。46%というアルコール度数はノンチルフィルタードとの組み合わせでテクスチャーにまろやかさを加え、Foggie Moss(霧深い湿地帯)のニックネームにふさわしいどこかミステリアスで清潔感のある香り立ちを演出する。
デュワーズ傘下の公式シングルモルトとして安定的に供給されており、世界規模での流通網を持つバカルディグループのサポートにより日本を含む多くの市場でも比較的入手しやすい。スペイサイドモルトの中では知名度こそグレンフィディックやマッカランには及ばないが、愛好家コミュニティでは「コスパ抜群の実力派」として評価が定着しつつある。
テイスティングノート
香り
グリーンアップルと洋梨の爽やかなフルーツ香。蜂蜜とバニラの甘みが柔らかく続き、奥にジャスミンとハーブのフローラルなニュアンスが香る。軽いミネラル感と微かな湿った草のアクセントがスペイサイドらしい清潔感を添える。
味わい
軽いボディで滑らかな口当たり。最初にグリーンアップルと洋梨のフレッシュな甘みが広がり、バニラクリームとシナモンのスパイスが中盤に加わる。ノンチルフィルタードによるまろやかさがアルコールの刺激を和らげ、全体に柔らかく調和している。
余韻
ミディアムレングス。爽やかなフルーツとハーブの香りが残り、バニラとオーク由来のほのかな甘みが続く。最後にドライな麦芽感とミネラルが鼻に抜けて、清々しい余韻が続く。
酒
💬0