リンクウッド 15年は、Diageoが展開する「スペシャルリリース」や限定ボトリングラインナップの一つとして登場した熟成バージョンだ。公式シングルモルトの市場供給が極めて少ないリンクウッドにおいて、12年を超える熟成年数のボトルは愛好家にとって特別な意味を持つ。46%というアルコール度数の設定は、ボトラーズ向け原酒の個性を一般消費者にも届けることを意識したものとみられる。
15年という熟成期間により、12年版では控えめだったオークのニュアンスがより前面に出る。エックス・バーボン樽由来のバニラとカラメルのベースに、スペイサイドの清冽な軟水が育んだ軽やかなフルーティーネスが共存する。熟成による複雑みの増加はリンクウッドの細やかなフローラルキャラクターをいっそう豊かにし、エレガントな印象を強めている。
リンクウッドがシングルモルトとして公式に販売される機会は依然として限られており、15年は市場で見かけるたびにウイスキーコレクターや愛好家が注目するボトルだ。ブレンドの原酒としての評価が高いがゆえに蒸留所が生産量の大部分をブレンダーに供給し、シングルモルト向けの割り当てが少なくなる——このジレンマがリンクウッドのシングルモルトを希少品にしている要因であり、同時にその価値を高めている。
テイスティングノート
香り
バニラビーンズと熟した洋梨、それに続くアプリコットジャムの柔らかな甘み。白い花(ジャスミン・スイカズラ)のフローラルノートとほのかなバニラビスケットのニュアンスが重なる。
味わい
中程度のボディで、バニラとトフィーの甘みが最初に来る。オーク由来のほろ苦さとシナモン・生姜のスパイスが続き、りんごやペアのフルーティーな余韻へとつながる。全体的にバランスがよく、長い余韻へとなだらかにつながっていく。
余韻
ミディアムからロングレングス。ドライオーク、バニラ、スパイスが層を成して続く。最後にほんのりとした麦芽の甘みとフローラルな香りが鼻に抜け、清々しい後口が残る。
酒
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