グレンマレイ12年は、エルギン・クラシックの上位に位置するエイジドステートメント表現だ。アメリカンオーク樽で最低12年間熟成させることで、クラシックよりもリッチでビロードのような質感が加わり、バニラとトースト・オークのフレーバーがより明確に発展している。スペイサイドの正統派シングルモルトとして、愛好家から高い評価を受けている一本だ。
グレンマレイはエルギンのロシー川沿いという恵まれた環境に位置し、河川から引いた水と湿度の高いスペイサイドの気候が熟成に理想的な条件をもたらす。12年の熟成でアメリカンオーク由来のバニラ・ウッドスパイスが十分に吸収される一方、蒸留所固有のライトでフルーティな蒸留スタイルが失われず、清潔感ある仕上がりになっている点がグレンマレイらしさといえる。
インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション2019でシルバー・アウトスタンディングを受賞。またWhisky Advocateなどの英語圏評論誌でも86〜88点台の評価を安定して獲得しており、同価格帯のスペイサイドモルトの中では競争力の高い一本とされている。
グレンマレイ12年は「本格派の入門表現」として位置づけられることが多く、スペイサイドの複雑さを学ぶ際の教材としても重宝される。また12年というエイジドステートメントの安心感から、ギフト用としても選ばれやすい。フードペアリングではクリームブリュレやキャラメルナッツと相性が良いとされる。
テイスティングノート
香り
甘くモルティな穀物香、シナモン・レーズンのスパイシーなアクセント、わずかな熟れたリンゴの果実感。
味わい
ローストされた穀物、クルミ、レーズン、キャラメルソースが美しく統合。シナモンスパイスが全体を引き締め、バランスのよい構成。
余韻
中程度の余韻。シナモンとチョコレートのほろ苦さ、ドライプルーム、ジンジャーブレッドのヒントが続く。
酒
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