クラガンモア蒸留所(Cragganmore Distillery)|スコットランド・スペイサイドのシングルモルトスコッチウイスキー蒸留所

クラガンモア蒸溜所は、スペイサイドのバリンダロッホに位置する。1869年に蒸溜師ジョン・スミスによって創業され、スペイサイドで最初に鉄道輸送を利用したことで知られる。現在はディアジオが所有し、「クラシックモルト」シリーズのスペイサイド代表として世界に紹介されている。

珍しいT字型のラインアームを持つポットスチルが独特のフルーティで複雑な原酒を生み出し、ブレンダーから「スペイサイドで最も複雑な原酒」と称されてきた歴史がある。創業者ジョン・スミスの息子たちが生産量を増やさず品質を守り続けた伝統が、現在も脈々と受け継がれている。

特徴

スペイサイドのバリンダロッホにある蒸留所。フラット・トップの独特なポットスチルで複雑な味わいを生む。クラシックモルト・シリーズのスペイサイド代表。

歴史

クラガンモア蒸留所は1869年、スコットランド有数の名職人として知られるジョン・スミスによってスペイサイドのバリンダロック近郊に創設された。スミスはグレンリベット蒸留所でその腕を磨き、マクダフやグレンファークラスなど複数の蒸留所でマネージャーを務めた後、この地を終の棲み処として選んだ。蒸留所のサイトは、クラガン・バーンの豊かな水源と、当時最先端の輸送インフラだったストラススペイ鉄道への近接を決め手に選ばれた。

ジョン・スミスが1887年に逝去した後、蒸留所は妻のメアリーと息子のゴードンが引き継いだ。1890年代には増設が行われ、その後ホワイト・ホース・ディスティラーズ社の傘下に入り、現在はディアジオ社が所有している。クラガンモアの最大の特徴のひとつが、他の蒸留所では見られない独特のT字型ライン・アームを持つポット・スチルで、これがフルーティで複雑な風味の源となっている。

1988年、クラガンモア12年はユナイテッド・ディスティラーズ社(現ディアジオ)が選定した「クラシック・モルト・オブ・スコットランド」6銘柄のひとつに選ばれた。これはスペイサイドを代表する銘柄として業界から正式に認定されたことを意味し、以後クラガンモアの地位は揺るぎないものとなった。ディスティラーズ・エディションはポルト・スタイルのワイン樽でフィニッシュを施した上位表現で、甘美な果実味が際立つ。

受賞歴も豊富で、クラガンモア12年はサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションで2005年から2012年にかけてダブルゴールド2回・ゴールド1回・シルバー3回を獲得。ディスティラーズ・エディションは同コンペティションでダブルゴールドを2006・2008・2009年に受賞し、IWSCでも2004年・2007年(ベスト・イン・クラス)・2008年・2009年にゴールドを獲得するなど、一貫して高い評価を受け続けている。

基本情報

創業年 1869年
見学 不明
公式サイト https://www.malts.com/en-gb/distilleries/cragganmore/

蒸留所情報

主力ジャンル ウイスキースコッチウイスキー
主要ブランド クラガンモア
クラガンモア

代表銘柄

所在地

イギリス