エドラドアー10年は、スコットランドで最も小さな伝統的手作り蒸留所とも呼ばれるエドラドアー蒸留所(1825年創業、ハイランド・ピトロッホリー近郊)の看板表現だ。年間生産量がわずか約12万リットルという小規模生産ゆえに、全量がシングルモルトとしてリリースされるという珍しい蒸留所でもある。
1982年にペルノ・リカール傘下となったが、2002年にはシグナトリー・ヴィンテージのアンドリュー・シンプソン氏がこの小さな蒸留所を独立系に取り戻した。オーナーが変わってもビクトリア朝時代そのままの設備と手法を守り続け、キャストアイアン製マッシュタン、ウォームタブ式コンデンサー、手動で操作する小型スチルを今も使用する。こうした徹底したクラフト生産への姿勢が多くの愛好家を惹きつけている。
エドラドアー10年はオロロソシェリー樽熟成によるリッチで甘みのある風味が特徴で、ウイスキー専門誌やオンラインレビューサイトで一貫して高評価を獲得している。インターナショナル・スピリッツ・チャレンジや世界ウイスキーアワードでは複数回の金賞受賞歴を持ち、「小規模生産ゆえの丁寧さが生む傑作」として世界中のコレクターに愛されている。英国王室との縁深いピトロッホリー周辺の豊かな泉水を使った丁寧な仕込みも品質の高さを支えている。
テイスティングノート
香り
濃厚なシェリーのドライフルーツ(レーズン、イチジク)、チョコレートとコーヒー、ヘザーハニー、ほのかなシナモンスパイス。どっしりとした風格ある香り。
味わい
リッチでフルボディ。ダークチョコレートとモラセス、熟した赤系果実(プラム、チェリー)、ナッティなキャラクター。ゆっくりとウォームスパイスが広がる。
余韻
シェリー由来の甘みと木質タンニンが交錯し、チョコレートとドライフルーツが長く続く。温かくスパイシーな長い余韻。
酒
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