ロイヤルロッホナガー12年は、バルモラル城に隣接するスコットランドで最も歴史的権威を持つ蒸留所のフラッグシップシングルモルトである。1845年にジョン・ベッグが建設し、1848年にヴィクトリア女王とアルバート公を招いた翌年に初の王室御用達(Royal Warrant)を授かったことが、蒸留所名に「ロイヤル」の称号が冠せられた由縁となっている。このロイヤルワラントは2022年に五度目の認定を受け、175年以上にわたる王室との特別な関係が今なお継続している。
国際品評会での評価も確かで、東京ウイスキー&スピリッツ・コンペティション(TWSC)でのゴールド受賞、IWSCでのゴールド・ベスト・イン・クラス受賞が代表的実績として挙げられる。ゲーム・オブ・スローンズ限定コラボボトル「ハウス・バラシオン」版はウイスキー・アドヴォケイト92点・サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション金賞を獲得し、コレクターアイテムとしての側面でも注目を集めた。ウイスキーベース(Whiskybase)では574件の評価で平均79.88点、コノサー(Connosr)では80点と、消費者評価も安定している。
ロイヤルロッホナガーは生産量が極めて少なく、ディアジオ旗下の蒸留所の中でも最小規模に属する。シェリー樽由来の柔らかな甘さとハイランドらしいライトなボディが組み合わさり、スコッチウイスキー入門として推薦されることも多い。ウイスキー・バイブル2016では84点を獲得し、ラルフィ氏(ralfy.com)でも81点の評価を得るなど、専門家から消費者まで一貫した好評を受けている。バルモラル城観光との組み合わせで蒸留所を訪れる観光客も多く、希少性とロイヤルブランドの物語性が価値を高めている。
テイスティングノート
香り
ヘザーハニー、淡いシェリー、バニラ、若いモルト感。軽やかでエレガントな第一印象。
味わい
柔らかなシェリーの甘さ、バター風味、シナモン、わずかなオークタンニン。穏やかな口当たりが特徴。
余韻
適度な甘さが続き、軽いドライネスへと移行する。短めだが品の良い余韻。
酒
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