エドラドアー バリーブレアは、スコットランド最小の伝統的農場型蒸留所・エドラドアーが展開するピーテッドシングルモルトである。「バリーブレア」の名は1927年に閉鎖した近隣パースシャーの農場蒸留所に由来し、19世紀の旅行作家アルフレッド・バーナードが重ピート香で名高いと記録した由緒ある蒸留所へのオマージュとして2003年に誕生した。50ppmというアイラ並みのフィノール度で仕込まれるピーテッドモルトが、ハイランド産スピリッツとは一線を画す個性的な表現を生み出している。
国際ウイスキーコンペティション(IWC)2020でゴールドメダルを獲得したバリーブレア10年は、アイラやキャンベルタウンの重ピートモルトに比肩する品質として業界内の評価が高い。ウイスキー専門誌エスケープメント・マガジンでは「ピートと農場の素朴な融合が生み出す唯一無二の個性」と高く評され、同じく重ピートで知られるレダイグ・ロングロウ・キルカランとの比較テイスティングで優れた複雑性を示した。シグナトリー・ヴィンテージ社のシングルカスクボトリングも定期的に登場し、コアなコレクター需要を満たしている。
バリーブレアの表現はオロロソシェリー樽・バーボン樽の両方でのエイジングが採用されており、ロット毎に若干異なる風味プロファイルが楽しめる。ノンチルフィルタード・46%ABVの標準スペックに加え、カスクストレングス版もリリースされ、後者はウイスキー・エクスチェンジやマスター・オブ・モルトで87〜91点の評価を得ている。小規模生産由来の希少性と、アイラにない農場らしい素朴さが愛好家を惹きつける理由だ。
テイスティングノート
香り
スモーキーなピート、海藻、ヨード、オロロソシェリーの甘さ、乾いた草の風が交差する。
味わい
スモークと甘いシェリーが力強く絡み合い、ダークチョコレート、皮付きのリンゴ、塩が続く。
余韻
長い余韻の中でピートとシェリーが交互に主役を演じ、最後は穏やかなウッドスモークが残る。
酒
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