ベン・ネヴィス 10年は、スコットランド・フォート・ウィリアムのベン・ネヴィス蒸留所が誇るコアレンジの中心作品だ。1825年の創業以来続く伝統的なウェスト・ハイランドスタイルを体現したボトルで、1989年にニッカウヰスキーが蒸留所を取得した後も一貫してリリースされてきた。ニッカの品質管理哲学と西ハイランド固有のどっしりとしたキャラクターが融合し、現代のスコッチ市場ではひときわ個性的な位置づけを持つ。
このボトルは大型のポットスティルと伝統的なウォームタブ冷却器を使用して蒸留されており、オイリーで重厚な原酒の特性が最大限に引き出されている。仕込み水はベン・ネヴィス山腹を流れるアルト・モールリー川の水で、ピートを通過した独特のミネラル感が加わる。ノン・チルフィルタード・ボトリングによるナチュラルな口当たりも愛好家に高く評価されている点で、コスパに優れた一本として世界的に認知されている。
受賞歴においても目を引く実績がある。2018年にはIWSC(国際ワイン&スピリッツコンペティション)でトリプルゴールドを獲得し、ウイスキーライターたちからも高い評価を受けている。ジム・マレーはウイスキーバイブルでこの10年物について「パレートへの圧倒的な導入、柔らかなオイル、柑橘ノート、そして非常に大きなオークがモルトに絡む」と絶賛するコメントを記している。またWhiskybaseなどのコミュニティサイトでは愛好家による高評価レビューが多数集まっており、「伝統的なスコッチの個性が感じられるコスパ最高の一本」として根強い人気を誇っている。
テイスティングノート
香り
ヘザー蜂蜜、シェリードライフルーツ(干しぶどう・デーツ)、亜麻仁油のような独特のオイリーなワックス感、シトラスピール、微かな腐葉土。
味わい
濃厚でオイリーなテクスチャー。トロピカルフルーツ(マンゴー・パパイヤ)、ピートスモーク(軽め)、コーヒービーンズ、ローストナッツ。フルボディながらバランスが取れている。
余韻
長い余韻。ビターオークとスウィートオイルが交錯し、微かなダークチョコレートとコーヒーの苦みが続く。
酒
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