モートラック12年は、ダフタウン最古の蒸留所にして「ダフタウンの猛獣(The Beast of Dufftown)」と呼ばれるモートラックのスタンダード・エクスプレッションである。ヨーロピアンオークとアメリカンオークのダブルカスクで12年間熟成され、43.4%(86.8プルーフ)でボトリングされる。他のスペイサイドウイスキーにはない肉感的でパワフルなキャラクターは、1897年に確立された独自の「2.81回蒸留」プロセスに起因しており、6基のスチルを複雑に組み合わせた稀有な蒸留方式が生み出す。
モートラックは1823年の創業以来ジョニーウォーカーをはじめとするプレミアムブレンドの主要原酒として重用され、その貢献度はウイスキー業界では広く認識されているにもかかわらず長らく「秘蔵の宝」として一般消費者には知られていなかった。2014年にディアジオが本格的なシングルモルト・シリーズを展開するまで、モートラックのシングルモルトへのアクセスは限られており、特別な愛好家のみが知る存在だった。今日では「Big and Bold(大きく、大胆に)」を掲げ、そのニックネーム通りの力強さを高らかに宣言したボトルとして愛好家に届けられている。
モートラックの評価は国際コンペティションでも着実に証明されている。2019年のジム・マレーのウイスキー・バイブルではケーデンヘッドのラムカスク・モートラック14年が「11〜15年部門」シングルカスク賞を受賞。2023年のインターナショナル・ウイスキー・コンペティションではゴードン&マクファイルのコニサーズ・チョイス31年が「ウイスキー・オブ・ザ・イヤー」という最高賞を獲得した。2024年のワールド・ウイスキー・アワードでも16年がブロンズを受賞し、スペイサイドの「隠れた猛獣」として世界的な評価の高まりが続いている。
テイスティングノート
香り
ダークフルーツ(プラム、ドライいちじく)、革、黒糖、ダークチョコレート。シェリーのニュアンスと肉感的なエステル香。
味わい
力強くヴィスコースな口当たり。ハードキャラメル、ダークフルーツ、スパイス、独特のミート感と複雑さ。
余韻
リッチで長い余韻。ドライシェリー、スパイス、チョコレートが続く重厚なフィニッシュ。
酒
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