キルホーマン・サニグは、アイラ島北西海岸に位置する荒れた海岸「サニグ」の名を冠したシェリーカスク主体のNASウイスキーだ。マキーア・ベイが「明るいトロピカル」な側面を見せるのに対し、サニグはよりダークでリッチな表情を持ち、シェリーとピートスモークの融合を追求した1本だ。オロロソシェリーカスク70%とバーボンカスク30%の組み合わせがこの個性を生み出している。
IWSC・WWA等の主要コンテストで繰り返しメダルを獲得し、シェリーモルト好きのウイスキーファンからも「アイラの意外な傑作」として高い評価を受けている。ピートモルトとシェリーカスクという一見相反する要素を見事に調和させたバランスは、マスターディスティラー兼創業者のアンソニー・ウィルスの技術の高さを証明している。World Whisky Awardsでも連続してメダルを獲得し、NASながら完成度の高さが評価されている。
キルホーマン蒸留所は現在もウィルス家族が経営する独立系ファーム蒸留所であり、2019年にスチルを2基から4基に増設して生産量を拡大した。年産48万リットルというアイラ島最小規模の生産量は希少性を維持しており、サニグはその価値を体現するコアレンジの重要な柱となっている。
テイスティングノート
香り
オロロソシェリーのダークフルーツ(ブラックカレント・ダークチェリー)が主体。干しイチジク・モラセス・チョコレートの甘み、奥にアイラ特有のピートスモークと海塩が感じられる。
味わい
リッチなシェリーの甘みとドライフルーツが広がり、ミルクチョコ・モラセスが続く。中盤からミディアムピートのスモーキーさが顔を出し、絶妙なコントラストを生む。
余韻
長く複雑な余韻。シェリーの甘みとピートスモークが交互に現れ、最後は海塩・ビターチョコの印象でフィニッシュする。
酒
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