クレイゲラヒ 17年(Craigellachie 17 Year Old)は、スコットランド・スペイサイドのクレイゲラヒ蒸留所が産む旧来スタイルの「重厚なスペイサイド」を体現するシングルモルトだ。古典的なウォームタブ(旧式蒸留方式)を現在も使用し続けることで生まれる硫黄感と肉質な重みが特徴で、「スペイサイドらしくない個性派スペイサイド」として世界のウイスキー愛好家の間で熱烈な支持を受けている。
クレイゲラヒ蒸留所は1891年創業で、バカルディグループが所有する「ラスト・グレートモルツ」シリーズの蒸留所の一つとして2014年に17年・13年・19年・23年という熟成年数表記ラインとともに本格的な市場展開を始めた。ディスティラリーのフィロソフィーは「より昔ながらのやり方でつくる(The Old Crafts)」であり、軽さとクリーンさが重視される現代のウイスキー潮流に敢えて逆らう姿勢が世界的な注目を集めた。
クレイゲラヒという地名はゲール語で「岩の要塞」を意味し、スペイ川沿いに立つ蒸留所の堅固なイメージと重なる。「古い岩のように頑固に伝統を守る」という意志がブランドコンセプトに反映されており、17年はその伝統的スタイルが最も深みを見せる熟成年数として位置づけられている。
クレイゲラヒ 31年が2017年にWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)でワールドベスト・シングルモルトを受賞したことで、クレイゲラヒブランドへの世界的注目が急上昇した。17年もWWA2023でブロンズを受賞しており、複数の国際コンペティションで評価実績を持つ。Dramface等のウイスキーレビューメディアからも高く評価されている。
ラインナップにおいて17年は入門的な13年の上位に位置し、23年・31年といった超長熟との間で「熟成感と飲みやすさのベストバランス」として最も推薦頻度が高い製品だ。硫黄感・肉質さというクレイゲラヒの個性を最もわかりやすく体感できる熟成年数として、個性派スコッチを探す愛好家から特に支持される。
クレイゲラヒは「旧式のスペイサイド」という独自のポジションにより、スコッチウイスキー業界全体の中でも特別な存在感を放つ。スモーキーでもなく、フルーティーでもなく、「肉感的・硫黄的・重厚」という異色のスペイサイドとして世界的な専門家とマニアから高い評価を受けており、17年はその個性の真髄を最も豊かに表現している。
テイスティングノート
香り
リンゴとオレンジの果実香に、クレイゲラヒ特有のほのかな硫黄感と肉のような重みのある香りが独特のアクセントを加える。オーク・レザー・スパイスが複層的に広がり、旧式のヘビースペイサイドらしい独特で複雑な第一印象。
味わい
重みのある口当たりから、リッチな果実味(桃・洋梨)とオークのスパイスが展開する。17年熟成由来の円熟した甘みと、クレイゲラヒらしい硫黄のニュアンスが拮抗しながら面白い複雑さを生む。後半には乾いた木とシナモンが続く。
余韻
長く複雑な余韻。果実とスパイス、薄い硫黄感が交互に現れながらゆっくりと消えていく。個性派スペイサイドらしいクセのある後口が最後まで印象に残り、飲み終えてから「また飲みたい」と思わせる引力がある。
酒
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