トマーティン レガシー(Tomatin Legacy)は、スコットランド・ハイランドのインヴァネスシャーに位置するトマーティン蒸留所が展開するスタンダードNASウイスキーだ。ファーストフィル・バーボン樽(80%)とバージンオーク(処女樽、20%)という二種の樽からの原酒をブレンドしており、バーボン由来の甘みとバージンオークの力強い木の個性を組み合わせたユニークなキャラクターを持つ。
トマーティン蒸留所は1897年創業で、一時は生産量においてスコットランド最大の蒸留所となった時代もある規模を誇る。現在は品質重視の方針に転換し、熟成年数の長い製品や特別なカスクを用いた製品を積極的にリリースしている。レガシーはそのトマーティンが「遺産(Legacy)」として伝えるべきウイスキーのエッセンスをNASという形式で体現した製品だ。
「レガシー(Legacy)」という名は「遺産・受け継ぐもの」を意味する。トマーティン蒸留所が1897年の創業以来積み上げてきたハイランドウイスキーの技術と哲学を次世代に継承するという意志が込められており、バージンオークという挑戦的な素材を取り入れながらも伝統的なハイランドスタイルを大切にする姿勢がこの名に体現されている。
トマーティン レガシーは国際的な評価が非常に高い。IWSC(インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション)2024においてゴールド・アウトスタンディング(98点)を獲得し、NAS部門シングルモルト・スコッチとしてのトップスコアを記録。さらにIWSCトロフィー(部門最高賞)にも輝いた。また、SFWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)2021でもダブルゴールドを受賞している。
ラインナップにおいてレガシーはトマーティンの入門ボトルとして12年・14年・18年などの上位品への橋渡しを担っている。NASながら高い品質と多くの受賞実績を持つことで、「価格以上の品質」を体現するボトルとしてハイランドモルトの入門者から愛好家まで幅広く推薦されている。
IWSC2024でのゴールド・アウトスタンディング(98点)・トロフィー受賞は、トマーティン蒸留所の技術水準の高さを世界に示した。NASながら価格帯を大幅に超える品質を国際的なコンペティションが認めたことは、ウイスキー業界においても話題となり、トマーティンブランド全体の評価向上に大きく貢献した。
テイスティングノート
香り
新鮮な洋梨と黄桃の果実香が爽やかに広がる。バーボン樽由来のバニラと蜂蜜の甘みが後から加わり、バージンオークのスパイシーで清潔な木の香りがアクセントとなる。全体としてフレッシュで明るい第一印象。
味わい
バニラと甘い穀物のフレーバーが入り口から広がる。バージンオーク由来のシナモン・クローブのスパイス感が中盤に現れ、レモンピールのほんのりとした柑橘感が清涼さを加える。IWSC98点のバランスの良さを体感できる。
余韻
中程度の余韻。バニラとスパイスが溶け合いながら穏やかに引いていく。清涼なオーキー感が最後に残り、また飲みたくなる爽快な後口がある。ハイランドモルトらしい清潔感のある余韻だ。
酒
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