「七田(しちだ)」は、佐賀県小城市の天山酒造が2007年に立ち上げたブランドだ。7代目当主・七田謙介氏が自らの名を冠して「自分の酒造りへの覚悟」を示したブランドであり、短期間で全国区の人気を獲得した。
天山酒造は1875年(明治8年)創業の老舗だが、七田ブランドは蔵の伝統に甘えることなく七田謙介氏が革新を続けた成果だ。「純米大吟醸」は七田シリーズの最高峰として山田錦を高精白で使用し、フルーティで洗練された味わいを追求する。
佐賀の酒は「九州の酒は甘口・濃醇」というイメージを覆す淡麗辛口のスタイルを確立。酒造りへの真摯な姿勢と若きリーダーの情熱が、日本酒業界の次世代を牽引する存在として多くのメディアに取り上げられてきた。
生産量を絞り、特約店のみで取り扱われる七田は、東京・大阪の人気日本酒バーでも定番銘柄として定着。九州の地酒でありながら全国を代表する銘柄の一つとして揺るぎない地位を確立している。
テイスティングノート
香り
エレガントで品のよい吟醸香が立ち上がる。完熟した白桃・洋梨・ジャスミンのアロマが複雑に絡み合い、佐賀の清らかな水のような爽やかさの中に深みのある果実感が広がる。
味わい
繊細でクリアな口当たり。透明感のある甘みと旨みが広がり、上品な酸がバランスを整える。余分なものが一切ない、純粋で洗練された純米大吟醸の美しさ。佐賀の軟水が生む柔らかな口当たりが印象的。
余韻
品よく長く続く余韻。フルーティな甘みがゆっくりと引いていき、最後にわずかなミネラル感と米の旨みが残る。飲み終えた後の静かな幸福感が七田らしい格調を演出するフィニッシュ。
酒
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