仙禽(せんきん)は栃木県さくら市の株式会社せんきんが手掛ける日本酒ブランドだ。2011年、13代目・薄井一樹氏と弟・薄井真悠氏が蔵に戻り、フランス・ブルゴーニュのワイン農家から着想を得た「ドメーヌ」という概念を日本酒業界に持ち込んだことで大きな注目を集めた。
「ドメーヌ仙禽」の核心は、仕込み水と同じ水脈上の田んぼで栽培された酒米だけを使用するというこだわりだ。「地下水が通る同じ土地で育った米と水が最もよく合う」というテロワール思想が、仙禽の唯一無二の個性を生む。
「モダン仙禽 無垢(むく)」は協会系酵母と乳酸を使った速醸仕込みによる現代的な仙禽スタイル。「無垢」という名が示す通り、添加物を極力排し、純粋な素材の良さをストレートに表現したシリーズだ。爽やかな乳酸系の旨みと透明感のある甘みが特徴で、仙禽入門として最適な一本でもある。
対するシリーズは「クラシック仙禽」(生酛・山廃系)と「オーガニック仙禽」(有機米使用)。仙禽はこの3系統で日本酒の幅広い表現を探求している。
テイスティングノート
香り
爽やかで清潔感のある乳酸系アロマ。白桃や桜の花を思わせる柔らかなフルーティさと、仙禽らしい穏やかな乳酸の香りが調和する。澄んだ清涼感が印象的。
味わい
口に含むと、ふんわりと広がる甘みと柔らかな旨み。乳酸由来のまろやかな酸が全体をまとめ、米の甘みと酸の絶妙なバランスが生まれる。軽快で飲みやすく、それでいて深みのある仙禽スタイルが感じられる。
余韻
すっきりとしたドライなフィニッシュ。余韻に仙禽らしい品のよい乳酸感が残り、次の一口を自然と誘う。食事との相性もよく、飲み疲れしない設計。
酒
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