冩樂(しゃらく)純米大吟醸 極上二割は、福島県会津若松市の宮泉銘醸が年2回(7月・12月)だけリリースする冩樂ラインの最高峰だ。「極上二割」という名称はその精米歩合20%を意味する。兵庫県神戸市の六甲特A地区産—日本で最も高い評価を受ける産地—の山田錦を、わずか20%になるまで磨き上げるという、日本酒の技術的限界に挑む一本である。
宮泉銘醸を率いる4代目・宮森義弘氏は工学系エンジニアから清酒醸造に転身した異色の蔵元だ。福島県酒造アカデミーで醸造を学び直し、2007年に廃業した蔵から冩樂ブランドを引き継いだ。2014年にはSAKE COMPETITIONで純米酒・純米吟醸の両部門1位という歴史的偉業を達成。純米吟醸部門では当時絶大な人気を誇った十四代を抑えての1位だったことが業界に衝撃を与え、冩樂の名が一夜にして全国区となった。
極上二割はその受賞で培われた技術の結晶として位置づけられる。「出品酒で磨いた技術を最高の原料米で体現する」というコンセプトのもと、精米歩合20%という極限の磨きが生む透明感と純粋さは冩樂スタイルの到達点。IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)SAKE部門での受賞実績も持ち、年2回の発売ごとに特約店での確保が困難な超希少品だ。
テイスティングノート
香り
気品のある華やかな立ち香。花のような上品で繊細な芳香が静かに広がり、純米大吟醸の頂点にふさわしい格調を感じさせる。
味わい
透き通るような酸味と綺麗な甘味が調和し、円やかなとろみのある口あたりが印象的。極上の透明感と「凝縮された甘みとシャキッとした切れ味」という冩樂スタイルを極限まで体現した味わい。
余韻
極めてクリーンで長く続く余韻。精米20%が生む究極の純粋さとともに、米の甘みが静かにフェードアウトする。
酒
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