総乃寒菊 電照菊(でんしょうぎく)は、千葉県山武市の寒菊銘醸が年に一度だけ醸造する秋限定の純米大吟醸である。「電照菊」とは、秋の長夜を電球で照らして開花調整する菊の促成栽培技法のこと。夜長の秋に多くの人の花が開くようにという願いを込めた命名で、その名の通り年1回仕込みの希少品だ。
1884年(明治17年)創業の寒菊銘醸は、千葉県山武市に位置する老舗蔵である。九十九里浜を望む風土を体現するOCEAN99シリーズで広く知られるが、電照菊は「Occasional(特別限定)シリーズ」の頂点に位置する別格の存在だ。5代目蔵元就任と杜氏交代を機に辛口路線から転換し、「溢れる旨味のインパクトとストレスなく口の中でほどける飲みやすいテクスチャーの両立」を目指した設計へと変貌を遂げた。
使用する山田錦は精米歩合50%まで磨き上げ、無濾過生原酒で瓶詰めする。おりがらみ版と無濾過生原酒版の2種が展開されるが、いずれも毎年完売が続く。SAKETIMEでは4.47/5.0・全国6位・千葉県1位という驚異的な評価を獲得しており、「千葉の酒は食中酒」というイメージを一変させた一本として業界でも広く認知されている。
テイスティングノート
香り
透明感のある上品な立ち香。完熟パイナップルを思わせる果実香に、クリアで繊細な吟醸香が重なる。
味わい
ジューシーな旨味のインパクトが最初に広がり、続いてシルキーなミルキー感と微炭酸のアクセントが現れる。甘味・旨味・酸味のバランスが高次元で整った食中酒としての完成度。
余韻
ピリッとした炭酸感がキレよく引き、苦味と辛味のアクセントが心地よく続く。余韻が長く、食事との相性が抜群。
酒
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