久保田 碧寿は、久保田シリーズの中で唯一「山廃仕込み」を採用した純米大吟醸酒。「碧(みどり)の色を持つ長寿の酒」という名が示すように、通常の久保田とは一線を画す個性的な一本。山廃仕込みとは、現代では一般的な速醸酛(乳酸を添加して素早く発酵させる方法)を用いず、自然界の乳酸菌を利用して発酵させる伝統的な製法。
1998年のリリース以来、「久保田の異端児」として日本酒愛好家の間で特別な地位を占める。山廃仕込みならではの乳酸の複雑さと豊かな旨み・コクは、淡麗辛口で知られる久保田シリーズの中で際立った存在感を放つ。アルコール度数17%という高い数値も、原酒に近いしっかりとした飲み応えを生み出している。
燗酒(お燗)との相性が特に優れており、温めることで旨みが増し、山廃ならではの複雑な風味がさらに開く。「碧寿の燗」は日本酒専門家の間でも高く評価される楽しみ方のひとつ。冷でも燗でも楽しめる懐の深さが多くのファンを生んでいる。
テイスティングノート
香り
山廃仕込みならではの複雑で深みのある香り。乳酸を感じさせる独特のコクと、吟醸香が混ざり合う独自の香りプロファイル。
味わい
豊かな旨みとコクが口中に広がる。甘みと酸、そして旨みが一体となったバランスの良い飲み口。アルコール17%のしっかりとした骨格が印象的。
余韻
余韻が長く続き、旨みの残り方が上品。燗にするとさらに長い余韻と温かみが加わる。
酒
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