ワイルドターキー レアブリードは1991年にリリースされ、バーボン史上最も早期に登場したバレルプルーフ(樽出し無加水)バーボンのひとつとして業界に衝撃を与えた。バレルプルーフのバーボンが市場に存在しなかった時代に、ジミー・ラッセルが「バーボンの本来の姿を飲み手に届けたい」という信念のもと開発した記念碑的な製品だ。ブッカーズ・バーボンと並び、現在も最長寿のバレルプルーフバーボンとして流通し続けている。
レアブリードの最大の特徴は、加水せずにボトリングするバレルプルーフ仕様にある。熟成年数の異なる6年、8年、12年の原酒をブレンドし、水を一切加えずに瓶詰めするため、バッチによってアルコール度数が変動する。この製法により、樽内で発展した風味をそのままの濃度で味わえる。各バッチに固有のプルーフが記載されており、コレクターズアイテムとしての側面も持つ。
「レアブリード(希少な血統)」という名称は、異なる熟成年数の原酒をバレルプルーフで融合させる独自のアプローチを表現したものだ。若い原酒が持つフレッシュなフルーティさと、長期熟成原酒が持つ深みのある木樽フレーバーが一体となり、単一熟成年では得られない複雑な味わいが実現される。ジミー・ラッセルが自身の哲学を凝縮した最高傑作とも呼ぶコアレンジの1本である。
テイスティングノート
香り
濃密なキャラメルとバニラ、オレンジマーマレード、ダークチェリーが押し寄せ、スパイシーなライ麦とシナモン、クローブが絡み合う。オークの燻香が深みを加え、ハイプルーフならではの力強い香りの奥行きがある。
味わい
フルボディで圧倒的なコクと甘みが広がり、バタースコッチ、ダークチョコレート、ドライフルーツが複雑に重なる。スパイシーなライ麦のキック、トースティなオーク、ほのかな革のニュアンスが続く。
余韻
非常に長く、温かみのある余韻が続く。バニラ、スパイス、オーク、ほのかなタバコがゆっくりと収束し、最後にブラックペッパーの余韻が残る。
酒
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