ブーカーズは1988年、ジムビームの6代目マスターディスティラー、ブッカー・ノー(1929〜2004年)が自分用や家族・友人へのギフトとして個人的に樽出しストレートのバーボンを手渡ししていた習慣から生まれた。「これ以上のバーボンはない」と自信を持って選び抜いた樽をそのまま瓶詰めするというコンセプトは、1988年に非公式の小ロットとして初めて世に出され、1992年に一般販売が開始された。
ブーカーズの最大の特徴は、加水も冷却濾過も一切行わないカスクストレングスでの瓶詰めである。これはバーボン業界において当時革命的な試みであり、樽から出たそのままの姿で飲み手に届けるという哲学を体現している。アルコール度数はバッチごとに異なり、概ね121〜130プルーフの範囲に収まる。
ブッカー・ノーの死後も息子フレッド・ノーがその哲学を引き継ぎ、各バッチには特定のテーマや名前が付与される伝統が続いている。「スプリングフィールド・バッチ」「ストーリーテラー・バッチ」などバッチごとに異なる物語を持つ構成は、ウイスキーコレクターや愛好家を毎年のリリースに引き付ける仕掛けとなっている。
テイスティングノート
香り
ウッディでリッチ、オークの甘みとバニラ、レーズンのドライフルーツ感が力強く立ち上がる。カスクストレングスならではの濃厚な香りは、水を少量加えると一層開いて複雑さが増す。
味わい
強烈な力強さの中に、ブラウンシュガー、シナモン、レザー、バニラが複雑に展開する。口に含むと熱みとともにオークと熟成香が広がり、圧倒的なボディ感をもたらす。
余韻
非常に長く力強いフィニッシュ。スパイシーなオーク、チョコレート、ドライフルーツの余韻が口の中に長く残る。
酒
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